小原On-Line

小原克博: 2005年6月アーカイブ

IMGP1183 今晩は、神学部客員教授のサミール先生の手によるエジプト料理を楽しむことができました。
 サミール先生はエジプト生まれですが、サウジアラビアやパキスタンにも長くおられたことがあるので、そうした地域の料理も含まれていました。
 エジプト人は一般的におしゃべりだと言われますが、サミール先生も例外ではなく、とてもお話好きな方です。
 京都での生活もすっかりなじまれ、河原町かいわいの情報に関しては、平均的な京都人をはるかに凌駕しています。
IMGP1185 どこの店でバーゲンが始まるとか、かなり細かい情報まで把握しておられ、また、店員ともすぐに親しくなられている様子で、京都生活をエンジョイされています。

 サミール先生は、神学部では、アラビア語やペルシア語を教えてくれています。また、CISMORのアラビア語報告書やアラビア語ウェブページの校正などもサミール先生に任せており、今やなくてはならぬ存在といえます。

上の写真は、CISMOR会議室での食事風景です。みなさん、舌鼓を打っておられました。

050619a 久々の書き込みになります。
 あれこれ書くべきことは、あったようには思うのですが、授業の準備に追われ、またその合間をぬって、締め切りを過ぎた論文執筆に苦労し、四苦八苦の日々を送っていました。
 まだいくつか原稿は残っているのですが、とりあえず一山越えたという感じです。

 新規の授業が複数あると、やはり準備は大変です。しかし授業も終盤に入り、今学期のゴールも少し見えてきました。という、こじつけをした上で、秘蔵していた京都シティハーフマラソンのラストスパートの写真を掲載します。
050619b 実は秘蔵していたわけではなく、だいぶ前にこの写真が手元に届いていたのですが、すっかり存在を忘れていました。プロのスポーツ・カメラマンが撮影してくれるサービスがあって、そこから2枚買いました。ゼッケンか、無線タグか、どちらかで目標となる選手を見つけては撮影していると思うのですが、さすがプロの撮影だけあって見事です。息も絶え絶えに、かろうじて足を動かしているわたしの様子がよくわかります。(^_^;)

 この写真を見て、もう一踏ん張り!と今の自分を励ましています。

 過去の京都シティハーフマラソン関係の記事は以下のリンクから。

■京都シティハーフマラソンに参加!(3.12)
http://kohara.cocolog-nifty.com/blog/2005/03/post_4.html
■レズラズィー氏講演会(3.12)
http://kohara.cocolog-nifty.com/blog/2005/03/post_5.html
■京都シティハーフマラソン、結果はいかに?!(3.12)
http://kohara.cocolog-nifty.com/blog/2005/03/post_6.html
■ハーフマラソン公式記録証(4.7)
http://kohara.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/post_d08a.html

 今日のお昼、竹中正夫先生(神学部名誉教授)と寒梅館7階のSecond House Willで食事をしました。ゆっくりと話すのは久しぶりだったので、話が弾みました。
 竹中先生は来年80歳になるとのこと。とてもそのようには見えないほど健康でアクティブです。
 朝5時頃に起きて、午前中は勉強と執筆の時間に充てており、来客・電話など一切とりつがないで集中しているそうです。「美と真実」というタイトルになるだろうという、日本美術史とキリスト教の関係に焦点を当てた本を目下執筆中らしいです。
 とにかく、健康的なライフスタイルは大いに見習いたいと思いました。今日、竹中先生と話をしていて、夜型人間から朝型人間に生まれ変わろうと強く思いました。(^_^;)
 竹中先生と、わたしとは学問上の共通点が多いので、刺激を受けることが多いのですが、何より感心したのは、ご高齢になられても決して衰えることのない知的探求心です。
 竹中先生いわく、「今は大学院生になっているつもりで、毎日本を読んでますよ」とのこと。また、刀がさび付かないように、とにかく毎日書き続けるのだそうです。
 エネルギーを分け与えたもらった一時でした。

 今日は民医連中央病院の倫理委員会がありました。議題はいろいろあったのですが、継続しているテーマの一つは、ターミナルセデーションのガイドライン作り。第4次案を検討したのですが、ゴールに至るまではもうしばらくかかりそうです。ターミナル・セデーションとは、簡単に言えば、末期の苦痛を取り除く(鎮静)させることです。
 今日おもしろかったのは、最近出たばかりの、日本緩和医療学会による「苦痛緩和のための鎮静に関するガイドライン」を見ることができ、それとの比較が行えたことです。このガイドラインは、権威ある学会から出されたものなので、中身もご立派ですが、いくつかの点で、私たちが行ってきた議論との明確な相違がありました。
 一つは鎮静の対象に、心理的・実存的苦痛を入れるか、入れないか。わたしたちは、これを鎮静の対象からは削除しましたが、日本緩和医療学会のガイドラインはこれを対象としています。
 心理的苦痛を対象にすると、「もう死にたい」という欲求・絶望感から投薬することになり、限りなく「安楽死」の実施に近づいていきます。また、心理的苦痛を取り除くために意識をなくしてしまうというのは問題解決の方法を間違えていると考えます。
 そのほか、家族の同意が必要か不要か等(私たちの立場は「不要」)、相違点があり、これを明確にしていくことは、一見、権威あるガイドラインに楯突いているようにも見えますが、より深い論議を展開していくためには必要な作業であると思っています。
 夏頃には完成させることができればと願っています。

 たまたま、今日の授業で、安楽死などを扱ったのですが、授業に対する感想文の中に次のようなものがありました。
 「私の理想の死に方は、とびきりお気に入りの服を着て、キラキラのかわいい棺桶を作って、睡眠薬を飲むやり方です。やっぱりキレイに死にたい。・・・」
 私たちが作製しているガイドラインの意味など吹き飛ばしてしまうような、現代っ子らしい表現ですが、こういう願望が将来の医療に反映されるためには、安楽死の是非をはじめ、まだまだ多くの議論が必要です。

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