小原On-Line

映画・テレビ: 2007年10月アーカイブ

 今日、映画「パンズ・ラビリンス」を観てきました。
 ストーリーなどの詳細は下記サイトを見ていただきたいのですが、1944年(つまり戦時下)のスペインが舞台になったスペイン語の映画です。
 現実の生々しさ(残酷さ)と「おとぎ話」が絶妙にミックスされた作品と言えるでしょう。
 ただし、「ハリー・ポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」などとは完全に趣を異にします。ハリウッド的なおとぎ話を期待すると、その期待を裏切られます。
 新聞広告には「この秋最高の感動を、あなたの心の奥深くにお届けします」といった宣伝文句が書かれていますが、これはミスリーディングな表現です。見終わった後、すがすがしい秋空のような感動に満たされて・・・という映画ではありません。
 ですが、それだけに、ずっしりとしたリアリズムとファンタジーの組み合わせは、後にじんわりと残るものがあります。これは大人向けのファンタジーです。
 私は、この手の映画が好きですが、ハリウッド的なハッピーエンドを求める人には、おすすめできません。とはいえ、「百聞は一見にしかず」ですから、関心を引かれた方はご覧になってください。キリスト教的なモチーフも隠し味として使われています。

■パンズ・ラビリンス
http://www.panslabyrinth.jp/

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近  著

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