小原On-Line

Technology: 2010年5月アーカイブ

 「デジタル教科書」を目指すコンソーシアムが発足したという記事を読みました。

■CNET Japan: デジタル教科書の実現を目指し産学協同のコンソーシアムが発足

タイトルには興味をそそられたのですが、これは実現すべきなのかどうか、ちょっと考えてしまいます。上記記事によると、

デジタル教科書に必要な条件として「小学1年生が持ち運べるほど軽く、濡らしても、落としても壊れにくい」、「タッチパネル」、「8ポイントの文字がしっかり読めて、カラー動画と音楽が楽しめる」、「無線でインターネットにアクセスできる」など10項目があげられている。今後は、文部科学省や総務省など政府とも連携し、すべての小中学生がデジタル教科書を利用できる環境づくりを目指し、活動を続けていくとしている。

ということで小中学生がメインターゲットになっています。しかし、小学生がデジタル教科書で勉強すべきなのでしょうか。どんなに丈夫でも、小学生の手にかかればデジタル機器なんて、あっという間に使用不能になるでしょう。文部科学省は、高価なデジタル教科書を全学生に配給し、また修理もしてくれるのでしょうか。
 小学生や中学生は、紙の教科書を落書きしたり、破いたりしながら勉強した方がよいと思うのですが・・・
 本当にデジタル教科書を実現したいなら、大学や高校から実験的に始めるべきだと私は思います。アメリカの大学でも、Kindle などを使った紙資源節約のための実験的取り組みは始まっています。
 上記記事で紹介されているコンソーシアムの意気込みは立派だと思うのですが、順序が逆のような気がしてなりません。
 iPad は各国とも売れ行き(予約を含む)がよいようですが、うがった見方をすれば「高価なおもちゃ」ではないかと冷ややかに見ることもできるでしょう。アプリの多様さからすれば、まさに「おもちゃ箱」的ガジェットであることは間違いありませんが、今後の電子書籍のあり方を考える上で iPad の評価は欠かせません。

 私の関心は、電子書籍が学問的に使えるものになるかどうか、という点にありますが、それに関して以下のような課題があると思います。

  • 視認性(読みやすさ):長時間読めるかどうか。Kindle の電子インクは読みやすい。
  • 引用:どのように引用するのか。現状では引用スタイルが確立していない。客観的なマーキングシステムは可能か。
  • 脚注:現状では何も工夫されていない。クリックすれば注にジャンプできるのが理想。
  • 本の数:Kindle 50万冊、iBooks 6万冊。学術的な本は十分そろっているとは言えない。しかし、新刊書の多くは電子書籍に対応してきている。
  • ブックマーク、ノート機能:iBooks, Kindle のいずれもマーキング、ブックマーク機能はある。iBooks はノート機能がない。
  • 複数の機器での利用:Amazon は、Kindle だけでなく、パソコン、iPhone 、iPad など複数の機器で同期できるというメリットがある。3Gが世界中で使えるのは、Kindleのアドバンテージ。Kindleは購入した本を別の機器でも読めるが、購読している新聞等を読むことはできない。
  • 日本語の対応:現時点では Kindle も iBooks も日本の出版業界は対応していない。ただし、無料の青空文庫を読むことは可能。iPad には青空文庫対応のアプリ(i文庫HD)がある。
 実物の比較をご覧になって、電子書籍の今後を考えてみてください。

 日本での iPad の発売について報道がなされていますが、ユーザにとって非常に不利な形での販売になっており驚きました。


 もともとSIM をアンロックして(どの会社のSIMカードでも利用可能)販売されている iPad が、日本はきわめて異例で、ソフトバンク経由でしか 3G 回線を使えないようです。SIM ロックして販売する国は、日本くらいではないでしょうか。
 その上、3Gの契約料が高く、しかも、縛りがきつい! 詳細に語る気力も失せるほどです。アメリカでは、1ヶ月単位で自由に契約・解約ができます。それがソフトバンクのデータ定額プランの場合、24ヶ月の縛りがあります。

■ SoftBank: iPad 料金プラン

 NTT ドコモが下記記事のように SIM カードの販売を発表していましたが、SoftBank の排他性によって道を阻まれることになりそうです(それとも裏道があるのか?)。


 ケータイのSIM フリーについての議論がなされている中、これは時代に逆行する行為のように思えてなりません。
 日本の iPad 購入予定者は、アメリカや他国の事情を知ることなく、この悪条件をのむしかないのでしょう。アップルジャパン、これはひどいんじゃないでしょうか?!
 iPad 3G の特徴を簡単にお伝えしたいと思います。
 動画中、3Gのデータプラン250MBで19.99ドルと口走っているのですが、正しくは14.99ドルです。以下に、他のデータプランとの比較をのせておきます。かなりお安く設定されているのがわかります。日本でも、同じ程度になることを期待します。Soft Bank と NTT Docomo が競合することになりそうなので、リーズナブルな価格に落ち着くのではないでしょうか。
 iBooks など電子書籍については、後日、報告します。 AT&T 3G Data Plans for iPad 250MB (1 Month) $14.99 Unlimited (1 Month) $29.99 AT&T Data Packages for prepaid cell phones 1MB (1 Month) $4.99 100MB (1 Month) $19.99 MiFi Prepaid 75 MB(1 Day) $15 250 MB(1 Week) $30 500 MB(1 Month) $50

 4月30日、予約注文していた iPad 3G が到着しました。
 日本を含めアメリカ以外の国では、あと一ヶ月ほど待たなければなりませんので、一足早いレビューとなります。まずは「開封の儀」を動画にてご覧ください。
 操作の基本は、iPod Touch や iPhone と同じです。目下、iPad 専用のアプリをぼちぼちと物色しているところです。
 基本的な機能や特徴は、すでに Apple の iPad 専用ページで紹介されていますので、関心ある方はそちらをご覧ください。少し使い慣れてから、使用感などについて後日報告したいと思います。


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