小原On-Line

Technology: 2010年6月アーカイブ

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 iPhone ネタが続きます。と言っても、今発売されて話題を振りまいている iPhone 4ではなく、2世代前の私の iPhone 3G についてです。
 SixFlags で瀕死状態となり、ようやく修理から戻ってきた iPhone をしばらくそっとしておいてやろうと当初は思っていました。しかし、iOS 4 が数日前に発表され、心変わりし、一気に最新OS を入れ、jailbreak & unlock してしましました。
 iPhone 3G は標準では iOS 4 のマルチタスク機能が使えないのですが、jailbreak すると、その制限を解除し、右写真のようにマルチタスクが使えるようになります。
 まだ、多くのアプリは iOS 4 に対応していませんが、対応済みのアプリは、かなりきびきび動いてくれます。

 我慢できなくなって、iOS 4を入れた理由の一つは iPhone 用の iBooks の登場です。PDFを読み込めたり、メモをつけることができたり、また、iPad と iPhone の間で読んでいる本の箇所を同期させることができたり、といった新機能が追加されていたので、どうしても試してみたいと思った次第です。
こうした新機能が追加されたことによって、iBooks は機能的に Amazon Kindle にかなり肉薄するものとなったと思います。
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 iPhone で長時間の読書をすることはないと思いますが、短い時間に読書の続きをするには十分な機能を iBooks は持っているように思いました。
 iBooks の標準は、ePub 規格の電子書籍ですが、PDFも読み込めるようになったのは、ありがたいです。
 日本では、まだ対応する iBooks コンテンツがないので、電子書籍と言っても、実際に普及するのには、もう少し時間がかかるかもしれません。

 いずれにしても、一時はどうなることかを思われていた私の iPhone が最新 OSで動いているのを見ると、話題の iPhone 4 にも、あまり触手が動かされません。古いボディーに新しい魂を注ぎ込まれた iPhone の方が、何となく魅力的です。
 しばらくブログの更新が滞ってしまいました。この間、ロサンゼルスのパサデナにあるフラー神学校を訪ねたり、いろいろ報告すべきこともあったのですが、学期が終わったにもかかわらず、ばたばたして更新できずにいました。
 しかし、昨日、修理に出していた iPhone が無事帰還しましたので、簡単に様子を報告したいと思います。
 修理に出してから帰還まで、2週間近くかかりましたので、依頼先の rapidrepair という会社の名前を少し疑いたくなりましたが、オーダーが立て込んでいるということだったので、我慢して待ちました。いや、実をいうと、1週間くらいで我慢できなくなって、電話で直接に抗議しました。You are far from being rapid! という、きつい言葉にもかかわらず、丁寧に応対してくれたので、事情を呑み込み、あとの1週間はおとなしく待っていました。
 結論から言うと、私が想像していた以上に症状は重く、何と iPhone の中枢部分とも言えるメインボードを取り替える羽目になりました。もちろん、周辺部品と違い安くはありませんでした(泣)。200ドル以上の授業料を払うことに・・・ 今後、ウォーター系のライドに乗るときには、敵を甘く見ないようにすることを、心に堅く誓った次第です。
 メインボードが換装されたので、事実上、別物の iPhone になったような感じです。シリアル番号はもちろん変わっていますし、メインボードは、AT&Tにロックされた USA 仕様のものです。
 苦労して作り上げてきた Jailbreak 環境は、もちろん、跡形もなく吹き飛んでなくなっていました。今後、どうするかは思案中です。
 へたに手出しして、Jailbreak に失敗すると「泣きっ面に蜂」どころではすみませんので、もうしばらく様子を見たいと思っています。あと数日で、iOS 4 (iPhone 等の最新OS)が出るので、それから情報収集するつもりです。
 いずれにしても、このままでは日本に帰国してからは使えませんので、遅かれ早かれ、何とかしなければなりません。
 Softbank の呪縛から逃れ、AT&Tが利用できる環境へとたどり着いたものの、今度は AT&Tの呪縛から逃れなければなりません。どっちにしても、しばらくプリペイド環境ですが。
 小さな悩みはともかくとして、旧友と再会できた喜びを、しっかりとかみしめています。

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 本日、最新の iPhone 4 が正式に発表されました。アップルのサイトでもすでに紹介されていますので、関心のある方はこちらをご覧ください。
 だいたい事前の噂の通りのスペックでしたが、iPhone 版 iBooks (右写真)など、噂には出てこなかったアプリの案内もあり、楽しむことができました。
 個人的には、iPhone で長文を長時間読むことはないと思いますが、読んだ箇所を iPad の iBooks と同期できるなど、Kindle に近い機能を実装しているようです。

 さて、Sig Flags にて大量の水を浴びて瀕死状態の私の iPhone のことですが、しばらく放置するも回復の兆しがありませんでしたので、修理に出すことにしました。
 今回の最新版からすれば、2世代前のものですが、まだまだ使えるので、何とかならないかと、iPhone の修理業者を探しました。
 さすが本場アメリカ、数え切れないほどの修理業者があり、サービス、価格とも充実しています。
 最終的に対応が早そうな Rapid Repair を選び、iPhone を送りました。続報、お待ちください。
20100605_1.jpg 「読むことの昔と今──電子書籍の衝撃」(『京都新聞』2010年6月1日、夕刊)を追加しました。
 日本でも5月末に iPad が発売され、電子書籍についての議論が本格的に始まってきましたので、比較的タイムリーな記事ではないかと思います。
 もちろん、日本では Kindle や iBooks 対応書籍が存在していませんので、アメリカと比べるなら、まだ電子書籍は身近ではないかもしれません。しかし、これからの一年で事情はかなり変化してくるだろうと推測しています。

  Kindle や iBooks 対応書籍はないのですが、日本語の本を読むことのできるアプリはすでに登場しています。私が一番よく使っているのは、i 文庫 HD という青空文庫を読むリーダーです(右写真)。インストールすると、最初から何十冊という青空文庫が書棚に並んでいます。
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 外国文学もいろいろ入っていますが、私のお気に入りは明治文学を中心とした文学作品ですです。芥川龍之介、太宰治、夏目漱石、宮沢賢治、森鴎外等々が、どっさりラインアップされています。高校時代にかなり読破していますが、今、それらを読み返し、違う感慨にふけっています。完全にはまってしまいました。

 電子書籍でよく問題にされるのが「読みやすさ」ですが、このリーダーはとても読みやすく、また、iPadの液晶画面もさほど目に負担をかけているようには思われません。
 右は画面サンプルです。芥川龍之介の「トロッコ」。小学生の時の国語の教科書に入っていた記憶があります。懐かしい!

 電子機器が普及することにより、読書離れが懸念されています。しかし、実用的な電子書籍が普及することにより、読書への関心がかえって高まるのではないかと、明治文学を読みふけりながら考えている次第です。

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 Magic Mountain もいいですが、今日はとびきりの iPad Magic の動画を紹介したいと思います。わたしはCNNのこのページで知りましたが、アメリカのガジェット系サイトでも広く紹介されているようです。英語の字幕も入っていますので、広範囲の人が楽しんでいるのではないでしょうか。
 手ぶれがあったり、周囲の雑音があったり、というのがかえって臨場感を醸し出しています。場所は、銀座のアップルストアー前。映像的に洗練すれば、iPad の CM としても使えるのではないでしょうか。
 弟子入りして、このようなテクノ・マジックを身につけ、講義前の一発芸として披露したいところです。


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