小原On-Line

小原克博: 2006年9月アーカイブ

060930a 札幌駅周辺を歩きました。駅周辺は少しずつ変化してきましたが、10年前と比べるなら、隔世の感があります。素朴な昔の札幌駅が妙に懐かしく思えるほどに、今の札幌駅周辺は近代化・巨大化しています。
 かつて札幌のセンターは大通り周辺にあったのですが、今やセンターは駅周辺に移動したという感じがします。

060930b 札幌駅横には大丸がありますが、食料品売り場などを見ると、北海道ならではの豪華な食材、商品が並べられており、見ていて飽きません。

 札幌駅近くに「雪印パーラー」があります。ここの名物は写真にある「ドリームジャンボパフェ」(10,500円)や、「アイスクリームタワー」(60,000円)。
 パフェ好きの私には素通りできない存在感を放っています。さすがに一人では食べられそうにありませんが、いつか、しゃぶりつきたい逸品です。

060929a 久しぶりの札幌を観光客気分で、ぶらぶらしました。
 右の写真は、札幌名物の時計台。札幌に暮らしていると、通り過ぎることはあっても、こうした場所で立ち止まることは、ほとんどありませんでしたので、じっくりながめると、なかなか新鮮でした。

 大通公園では、とうもろこし(とうきび)を食べました。おいしかった。ついでに、テレビ塔の展望台にも上りました。札幌に住んでいた頃は、毎日のようにテレビ塔を見ていながら、一度も展望台に上ったことはありませんでした。
060929b_1 今回、お上りさん気分で、上っていったのですが、札幌を一望できて、想像以上におもしろかったです。
 展望台から撮影した4枚の写真を合成したパノラマ写真を下につけておきましたのでご覧ください。ダウンロードボタンをクリックしていただくと高精細の写真をごらんいただけます。

 今日は運良く、札幌北光教会で、鈴木雅明氏によるパイプオルガン・コンサートがあったので聴きに行きました。私はたいした鑑賞力を持ち合わせていませんが、大家による演奏を堪能できました。曲目解説などを聞いていても、曲に対する理解の深さを感じ取ることができました。

060929c ちなみに、右の写真の札幌北光教会は、テレビ塔の南向かいにあります。隣に高いビルがあるので、大きく目立っているわけではありませんが、大通公園からすぐに見えるところにある、立地に恵まれた教会です。

 展望台からのパノラマ写真をつけておきます。最近、パノラマ写真好きになっていますね。(^^ゞ 微妙にずれる写真を合成し、つぎめなく見せるのは、結構おもしろい作業です。

「060929d.jpg」をダウンロード

060929d

 札幌に到着しました。半袖姿で大阪伊丹空港を出発しましたが、新千歳空港の外に出ると、半袖ではさすがに肌寒く感じました。
 ホテルは大通公園からすぐの場所にあるので、何かと便利です。

 こちらに来て気づいたのは、気温の差だけでなく、夕暮れが早いこと。5時過ぎからすでに暗くなっていました。ひんやりとした空気は新鮮で、懐かしい思いをかき立ててくれます。

 先日の世界宗教者平和会議世界大会などをテーマにした『読売新聞』の記事を小原克博 On-Line に掲載しました。
 私のコメントは、最後の方に出てきています。
 「一方で厳しい意見もある」という前振りの後に出てきていますので、ちょっと悪役っぽい割り当てになっています。
 大規模な宗教間対話の歴史的経緯を素描してくれている、よい記事だと思います(問題点に対するツッコミは遠慮がちですが・・・)。

『読売新聞』9月12日記事「世界平和をめざす超宗派交流」

 9月28日(木)~10月1日(日)、札幌に滞在します。10月1日に予定されている札幌北光教会の110周年記念礼拝で話(説教)をするのがメインの目的です。
 説教の準備だけでなく、10月2日(月)早朝から本格的に始まる秋学期授業の準備や、月曜日に予定されている会議の準備もしなければならないので、少し気が焦っています。札幌で気をもむことのないよう、すべての仕事を片付けてから出発できることを願っています。
 札幌は(たぶん)3年ぶりの訪問となります。きっと、もうかなり寒いのでしょうね。関西でも、ひんやりとしているくらいですから。
 札幌には4年間住んでいましたので、今から郷愁を感じています。

 今日は気持ちのよい秋晴れでした。散歩コースの琵琶湖岸で写真を撮りました。昨日に引き続き、パノラマですが、今日のは7枚の写真を一枚に合成した力作です。継ぎ目もほとんどわからないと思います。下記ダウンロードをクリックすると、さらに詳細な画像をご覧いただけます。

 左に比良山脈、中央奥に湖東地域が見えます。

「060923.jpg」をダウンロード

060923

060922a  私が指導している学生たちの日本基督教学会での発表も無事終わり、少し気が楽になりました。
 二日目の早朝は、私の関心に合う研究発表がなかったので、会場には行かず、上智大学に隣接する聖イグナチオ教会で1時間ほど、ぼ~~~っと座っていました。
 右の写真の左側が教会で、奥の建物には「上智大学」の名前が見えます。

 教会の外見は大したことはないのですが、円形の内部構造はユニークで(特に天上の形状が斬新!)、しかも、非常に落ち着く雰囲気がありました。
060922b_1  座っている間、何人もの人がお祈りのために出入りしていました。このあたり、扉を閉め切っていることの多いプロテスタントとは異なります。
 お祈りに来ている人の国籍もいろいろでした。
 私が座っていたとき、ちょうどうパイプオルガンの調律をしており、単調な音合わせの合間に旋律のある音色を聴くこともできました。かなり大きなパイプオルガンなので、音の迫力もすばらしかったです。
 教会のすぐ横は大きな車道なのですが、外の喧噪は内部には聞こえません。四谷駅のすぐ前ですが、都会のただ中に、このような静寂な場所があるのは不思議な感じがすらしました。

Church_1  右の写真は、3枚を合成したパノラマ写真です。

■聖イグナチオ教会

http://www.ignatius.gr.jp/

 

 9月21~22日、上智大学を会場として、日本基督教学会の全国学術大会が開催されます。
 私は今回、研究発表はしないのですが、指導している大学院学生が発表するため、初日から、まじめに参加します。
 彼らの発表時間が遅ければ、ゆっくり出かけられるな~と思っていたのですが、何と10時からの先頭バッターになっていました。上智大学に10時までに到着するためには、私は最寄り駅を6時過ぎに出発しなければなりません。(T.T)
 発表する大学院生の一人は、同性愛の問題を扱うのですが、一部、カトリック批判を含んでいます。カトリックの牙城・上智大学でカトリック批判をすることに、少し緊張している様子でしたが、気にせずガンガンやれ、と言っておきました。内容はしっかりしているので火だるまになることはないでしょう(楽観モード)。
 1年に1回、この学会でしか会えない人もたくさんいます。その意味では、楽しみな機会でもあります。

 PHP新書『原理主義から世界の動きが見える――キリスト教・イスラーム・ユダヤ教の真実と虚像』が発売になったようです。関心ある方は、お近くの書店、あるいはAmazonなどのオンライン書店でお買い求めください。

■Amazon 『原理主義から世界の動きが見える』
■PHP研究所 『原理主義から世界の動きが見える』

 本の概要は上記ページからご覧になれますが、小原克博 On-Line にも新規のページを追加し、「まえがき」全文を掲載しました。

■小原克博 On-Line 『原理主義から世界の動きが見える』

 このタイトル(書名)は、PHPからの強い提案があって決まったのですが、さすがにタイトルには並々ならぬこだわりを示しておられました。当初、こちらは「原理主義と一神教」など、けっこう堅調なタイトル案を出していたのですが、潜在的読者にアピールするタイトルを、ということで、上記のタイトルに落ち着いた次第です。
 「世界の動きが見える」とまで言えるかどうかわかりませんが、少なくとも、その補助的な役割を果たしながら、どのように見えている世界が「真実」に近いのか、「虚像」なのかについての理解を得ることはできるかと思います。

060917_1  8月10日記事で紹介したスイカは、比較的順調に大きくなりました。種類が小玉スイカなので、成長が止まった段階で収穫を決断。
 そして入刀~!
060917_2  赤い実が詰まった中身を期待していたのですが、結果は右写真の通り・・・
  いや~何が悪かったんでしょうね~。受粉時期が後れたのが悪かったのか、土質が悪かったのか・・・
 来年の研究課題が一つ増えました。(^_^;)

060917_3 一応、味見をしたのですが、やはり甘みがなくておいしくありませんでした。しかし、愛犬モモに食べさせると、狂ったようにむしゃぶりついて、二切れをあっという間に食べ尽くしてしまいました。犬にとっては、とても美味であったようで、少し救われた気持ちになりました。

 このモモは、けっこうな野菜・果実好きで、庭のトマトやいちじくを盗み食いします。盗賊サル軍団(→7/17記事)より、実は、モモによる被害の方がはるかに大きいのです。悩ましい~。

 ちなみに、9/15記事の花は「へちま」の花でした。今、緑の実がなっています。こちらは食べる心配をする必要がない分、気楽です。

060915 さて、この花は何の花でしょうか?
 ヒント:毎日たくさん咲いて、どんどん散っていきます。蔓系の植物です。小学生なら、たぶん知っている。
 答えは明日のブログで。

 すいか、収穫しました。ちょっとショックな結末に・・・ これも後日紹介します。

 高校時代に借りていた日本育英会(現在は日本学生支援機構)奨学金の返還完了通知を受け取りました。
 学生を終えてから返し続けてきましたから、15年ほどかかったことになります。月々の返還額は大したものではありませんでしたが、こうやって返還を完了すると、単に借金を返した、という以上の安堵感があります。
 高校時代から奨学金をもらい続けてきましたから、ある意味で、奨学金なしでは私の学生生活は成り立たなかったと言えます。それだけに、奨学金を手に入れることに貪欲であったと思います(ないと生きていけないので・・・)。

 今は、私の学生時代とは比べものにならないほど、各種の奨学金が充実しており、隔世の感があります。そのせいか、ハングリーな学生が少なくなったようにも思います。

 もちろん今も、生活に苦労している学生は少なからずいます。シーズンになると、たくさんの学生が奨学金申請のための推薦書を求めてやってきますが、自分のことを振り返ると、やはり親身になって推薦書を書かざるを得ません。
 借金返せる立派な社会人になってくださいね・・・と願いつつ。(^_^;)

 i-Tunesなどに音声や動画を自動配信してもらうシステムをポッドキャストというらしいのですが、それを使ったおもしろいサイトを一つ紹介します。
 「ポッドキャスト説法」では浄土真宗の僧侶の説法を聞くことができるのですが、なかなか味があって引き込まれます。伝統的な講壇説法なのですが、こういうノリは、キリスト教の説教ではまず聞くことはできないでしょう。

■ポッドキャスト説法
http://www.zengyou.net/podcast/

Php 本日、PHP新書『原理主義から世界の動きが見える――キリスト教・イスラーム・ユダヤ教の真実と虚像』が届きました。一般の書店にも15日頃には並ぶのではないかと思います。

 帯や内容紹介、各章の表紙写真などは、実物ではじめて見ました。
 う~ん、完全に9・11五周年をねらっている感じですね。帯には炎上するワールドトレードセンターの写真がのっています。
 表紙の裏には出版社が作成した「内容紹介」があるのですが、そこには「9・11から丸五年。・・・国際情勢を左右する三つの一神教を比較分析、時代を見る目を養う原理主義理解の決定版」とありました。
 決定版??? 著者もびっくりの、すごいPR文です。(^_^;) その言葉がどの程度真実かは、読者の判断にお任せするしかありませんが、関心のある方は、どうぞご覧になってください。

 山折哲雄『ブッダは、なぜ子を捨てたか』(集英社新書)を読みました。実は、『京都新聞』社から書評を依頼されたのが、この本を読むきっかけだったのですが、読み終わって、多くの人にお薦めできる本だと思いました。
 ブッダが、なぜ我が子ラーフラを捨てたのか、という疑問から始まり、ブッダの生涯、ブッダ没後の仏教の変転、日本仏教の特異性などが非常にわかりやすい言葉で綴られています。
 ブッダの教えや日本の宗教史を大づかみに理解したい人は、きっと満足できると思います。
 山折先生の著書の基調には、この本に限らず、「旅」が大きな役割を果たしていることを感じさせられます。山折先生と共に時空を越えた旅をする・・・ そんな読後感を与えてくれる書物です。

 涼しくなったり暑くなったりの繰り返しですが、関西はまだまだ夏日が続いています。
 夕方以降は、虫の大合唱が聞こえるのですが(田舎なので・・・)、まだ夏モードの虫の音です。軽やかな秋らしい虫の音が聞こえるのは、もう少し先のようです。

 このブログに音声や動画をアップできるらしいので、試しに一つ、窓越しに聞こえる虫の音をアップしてみました。どうぞ、ご試聴ください。

 9月号の『ナショナル・ジオグラフィクス』に掲載されている、マイヤー教授(『ユダの福音書』の翻訳者の一人)と中沢新一との対談の全文を次のページから見ることができます。
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/topics/marbin0906.shtml

 「ユダの福音書」は今やナショナル・ジオグラフィクス社の商業主義に乗せられている感がありますが、上記対談は、それなりに楽しめます。
 ユダの福音書に言及しているというより、むしろ、グノーシス主義を中心にした議論になっています。正統派の信仰と、後に異端とされたグノーシスが、どのような分岐点を持っていたかについて、ある程度理解を深めることができます。

小原克博 On-Line「蝉時雨――「時」の変奏曲」(「現代のことば」)(『京都新聞』2006年8月30日、夕刊)を追加しました。
 「せみしぐれ」という音の響きが私は好きです。セミの声の中では、ヒグラシにもっとも心惹かれます。虫の声に優劣はないとはいえ、ヒグラシの鳴き声には情緒深い「美」を感じます。
 そのようにセミの鳴き声を聞きながら、ふと頭をよぎったあれこれを記した一文です。ご一読ください。
 私がけっこうな虫好きであることも、わかっていただけると思います。

 原理主義についての本をPHP新書として出すということを、このブログでも、すいぶん以前に紹介しておきながら、実際の刊行が今の今まで延び延びになってきました。

 タイトルは『原理主義から世界の動きが見える――キリスト教・イスラーム・ユダヤ教の真実と虚像』で、9月15に刊行予定です。長らくお待たせしました。

 編集上の都合もあったのですが、ここまでPHP側にここまで引っ張られたのは、9/11五周年に合わせようとしたのではないか、と勘ぐっています。発売時期のタイミングは売り上げに大きく影響するそうで、その方面は、PHPまかせにしていました。結果的に、予定よりずいぶん遅くなりましたが、ようやく目処が立ってほっとしています。

 原理主義に関する類書はいくつもありますが、ユダヤ教・キリスト教・イスラームそれぞれをつっこんで論究したものは、ほとんどありません。共著者の手島先生(ユダヤ教担当)、中田先生(イスラーム担当)の執筆部分、濃厚な味わいがあります。

 現在の国際情勢を表面的に追いかけるという類のものではなく、歴史研究をベースに論が展開されていますので、比較的長期にわたって読まれるのではないかと(勝手に!)期待しています。

 書店に並びましたら、ぜひ手に取ってみてください。

060901a ちょっと堅めの記事が続きましたので、今日は庭で出会った昆虫の一部を紹介します。

 右の写真は、ナナフシ。ナナフシは意外とたくさんの種類がいますが、これはあまり細長くない種類です。色も緑から茶色まで様々です。
 最近、都会ではナナフシはほとんど見ることができませんので、実物を見たことのない人も多いのではないかと思います。
 ナナフシもそうですが、昆虫は、細部の線が美しいです。小さいのに一級の芸術品を思わせます。

060901b  左はアゲハチョウの幼虫。これはよく見るでしょう。
 しかし、先のナナフシも、この幼虫も木や葉の中で擬態しますので、観察力のない人は簡単に見過ごしてしまいます。
 イモ虫系は、人によっては気持ち悪いと言いますが、これもまた細部が美しい。短い足で、想像以上に速い速度で移動します。

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自己紹介

近  著

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