小原On-Line

小原克博: 2005年12月アーカイブ

051231 大晦日の今日、一年の疲れを落とすために、雄琴にある「あがりゃんせ」という温泉に行ってきました。ここは、先月できたばかりの温泉で、関西では有名なラーメン店「天下一品」の社長が全国の温泉を研究して作ったという話題性もあって、近所では評判になっていました。
 それほど巨大な建物ではありません。しかし、温泉の他、各種食堂、リラクゼーション施設などがコンパクトにまとまっており、かなり満足いくサービス内容です。
 温泉設備もコンパクトながら、工夫が凝らしてあり、結構楽しめます。日本初を謳っている陶盤浴も、物珍しさも手伝って、おもしろかったです。
 あと、露天風呂から琵琶湖を一望できるというのも、このエリアならではの特典でしょう。

 この「あがりしゃんせ」はわたしの自宅から比較的近くにあるので、ふらっと立ち寄りましたが、関西圏の温泉好き・お風呂好きの人であれば、一度訪ねてみる価値はあると思います。

 で、明日の説教の準備はどうなってるか、と自問自答し始めていますが、 「明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む」(マタイ福音書6:34)を愛唱の句としている私としては、まずはよい年越しをして、それから・・・と思っています。(^_^;)

 2005年よ、さようなら・・・ みなさん、よい年越しをお迎えください。

 今年は元旦が日曜日と重なっていますが、いつもの礼拝とあわせて、新年合同礼拝が京都でも行われます。
 わたしが知っているのは、日本キリスト教団の京都教区のことですが、京都南部地区(旧・京都市内地区)では以下のように予定されています。

とき:1月1日(日)午後2時~3時30分
ところ:同志社栄光館(同志社教会)

 と、ここまでは人ごとのように紹介してきましたが、この新年合同礼拝の「説教」をわたしがすることになっています。
 今頃後悔しても「時すでに遅し」ですが、まだ何の準備もしていないことを考えると、大晦日、何だがゆっくりできないかも・・・と、少し冷や汗モードです。
 何事も早めに準備することが大事ですね(←といいながら、いつも実行できない)。

 ともあれ、ご都合つく方は、お越しいただければと思います。

 昨日紹介した『新約聖書への神学的入門』については、BLOGでのコメントおよびメールで早速の反応をいただきましたので、1月の第2週くらいには正式にアナウンスできるようにします。もうしばらくお待ちください。
 手渡し、郵送、両方に対応する予定です。

051229 E・シュヴァイツァー『新約聖書への神学的入門(NTD補遺2)』(日本基督教団出版局、1999年)という翻訳書を出したことがあるのですが、この本の印税精算の代わりということで、45冊が現物支給されました。
 先日届いた荷をほどき、書架に並べたのが右の写真です。同じ本がこれだけ並ぶと壮観(悲壮?)です。
 本体価格5,500円ですから、それが45冊送られてきたとなると、本来支払われるべき印税額が計算できるかと思います。
 これを出版社の暴挙ととらえることもできるでしょう。実際、わたしの同僚のH大先生(新約聖書学)も、同じように現物支給を受け、大いに憤慨しておられました。
 倒産寸前の出版社ならいざしらず、こういうことをやると信頼関係は大いに損なわれるでしょう。在庫処分も兼ねていますので、出版社からすると効率のよいことには間違いありませんが、果たしてこういう処遇を快く受けとめる人がどれだけいることか・・・

 まあ、ともかくわたしはくよくよせず、必要な方に格安販売をしたいと思っています。
 本体価格5,500円を1000円ぽっきりの激安価格で、と思っているのですが、いかがでしょうかね。これは手渡しできる場合で、宅急便の場合には、1,500円くらいでどうかと考えたりしています。
 いずれにせよ、新年あけてから「お年玉セールス」をすることになりそうです。(^_^;)
 ちなみに、本の中身はいいですよ。E・シュヴァイツァーは日本でもファンが多いですが、非常にバランス感覚のある内容となっています。
 わたしにとっては最初で最後の翻訳書です。

051224 今日は、セブンイレブン京都阪急大宮駅南店に立ち寄って、クリスマス・ケーキを買いました。
 実は、わたしのゼミ(学部)の2年前の卒業生が、このお店の店長をしています。この店舗は会社の直営で、ただでも重責がかかるポジションのようですが、特にクリスマス商戦では、クリスマス・ケーキの売り上げノルマがかなり大変らしく、わたしもささやかながら手助けをしたいと思った次第です。
 まあ1個買ったくらいでは大した手助けにもなっていませんので、将来、お金の余裕ができれば、10個くらいまとめ買いできればいいなと思っています。(^_^;)
 上の写真は、お店の前で撮ったものです。わたしの右手の袋の中にはセブンイレブンのクリスマス・ケーキが入っています。ちなみに、サンタ・スタイルの店長さんは牧師の娘です。2年前の今頃は、卒論を仕上げてほっとされていた頃ですが、そのとき、2年後にクリスマス・ケーキ売りに奔走しているとは夢にも思わなかったことでしょう。そう考えると、2年の変化は大きいですね。

 よいクリスマスの時をお迎えください。

 今日は、京都・バッハ・ゾリステンによるJ. S. バッハ「クリスマス・オラトリオ」(BWV248)を聴いてきました。クリスマス・オラトリオはお気に入りの曲の一つですが、しっかり聴くのは、かなり久しぶりでした。
 会場となったのは、日本キリスト教団洛陽教会。御所の東側にあります。床暖房がよく効いていて、足下が暖かいのは、ありがたいです。もちろん、礼拝堂もすばらしいですが。
 洛陽教会は同志社系の教会なので、旧知の方ともお会いすることができましたが、中には「えっ~、なんでここにいるの~??」という人との出会いもあり、その点でもおもしろかったです。
 ドイツに留学していた頃は、毎週末といってもよいほど、クラシック・コンサートに出かけていました。日本では、料金が高いせいもあって、足が遠のいているのですが、たまにこういうコンサートに出かけると、やはりいいものだな、と思います。

051222 数日前の積雪もそこそこのもので、雪国もどきの風景写真をつけましたが、今日は雪国もどきではなく、本当に雪国かと思うほどの積雪量でした。
 右の写真は庭からの撮影風景ですが、テーブルの上に15センチほどの雪がこんもりと積もっているのがわかるかと思います。前日にはほぼ完全に雪は融けていましたので、一晩でこれくらい積もりました。本来は、庭の向こう側に比良山系が見えるのですが、厚い雪雲に覆われて何も見えません。
 ちなみに、わたしが経験した一晩で最高の積雪量は、札幌での1メートル。そのときには、路上に駐車していた車がすべて雪の下にうずもれ、どこに道があるのかわからないような状態でした。

 卒業論文、修士論文を提出した学生さんたちからは、その都度に、提出完了のメールをいただき、わたしの緊張は少し雪解けムードに。提出された皆さんは、今晩、きっと祝杯をあげていることでしょう。
 一方、わたしの方は、論文指導のため放り出していた自分の仕事にこれから大急ぎで取り組まなければなりません。今度は、わたしが締め切りに追われる身となります。悲し(涙)。

051221 今日は、卒論・修論の追い込み指導のために、30分刻みでスケジュールを組みました。12名ほど来ましたから、6時間を論文アドバイスのためにしゃべり続けたことになります。さすがに後半は、声がかすれてきました。
 右の写真は、修士論文を提出する韓国の留学生の一人からいただいた高麗人参エキスです。彼(既婚者)の両親が、子どもが生まれるようにと元気の出る高麗人参エキスを送ってきて、その後、効果があったせいか妊娠されました。その結果、当初の目的を果たし用済みとなった高麗人参エキスの一部が、わたしのところに回ってきたという次第です。
 もちろん、彼の気持ちは、わたしが疲れた顔をしていたので、「元気になってほしい」ということですが。いや~、飲めば元気出そうですね。

 ちなみに、去年もこの時期に、元気が出るようにと差し入れをいただきました。「ゴールまであとわずか」をご覧ください。去年の様子が即座にわかるのもBLOGのおもしろいところだと思います。

051220 日本全国を寒波が襲い、あちこちで早めの積雪が報告されています。わたしの近所も例外ではなく、けっこうな量の雪が降りました。例年、1~2月にまとまった雪が降るのですが、今年は1ヶ月ほど早い感じです。
 今日は比較的天気が良かったので、かなり雪が融けましたが、それでも右の写真のように山肌には、たくさんの雪が残っています。
 ちなみに、山の頂上はスキー場なので、スキー愛好家にとっては、うれしい積雪でしょう。目の前にスキー場が見えているにもかかわらず、最近、スキーには行っていません。もったいない!

 明日は卒業論文、修士論文の提出締め切り日で、こちらは例年通り、みなさん滑り込みの提出体制なので、目下、大量の論文をかかえています。今年の積雪に習って、少し早めに!と願っても、この願いは聞き遂げられることはありません(泣)。
 さすがに一気にやってくると、かなりしんどいです。しかし、一人ひとりからすれば「藁をもすがる」思いでしょうから、少しでも適切なアドバイスができればと思っています。
 しかし、わたしは「藁」のごとく沈みかけています・・・(ブクブク)

「京都・宗教系大学院連合」に花園大学が加盟しました。禅仏教が加わることによって、仏教系の教育研究にさらに厚みが加わります。

 また、協力団体として、このBLOGでもおなじみの「宗教倫理学会」が加わりました。
 これで、「京都・宗教系大学院連合」は七つの大学院(大学)と五つの協力団体によって構成されることになりました。

 目下、評議会では来年1月7日に予定されている設立記念シンポジウムの準備をしています。

 Yokoさんがコメントに書き込んでくださっているように、本日、同志社大学の学生による痛ましい事件が起こりました。現時点では、新聞報道以上のことをわたしも知りません。窃盗事件を起こした学生が停学処分になっていたことは知っていましたが、それがまさかこんな形で事件になるとは思いもしませんでした。
 子どもが犠牲となる事件が、最近、連鎖反応のように続いていることが、何とも痛ましいです。

051210 さて、本日は午前中に起こった事件のことをまったく知らないまま、同志社大学の寒梅館で開催された第1回CISMORユダヤ学会議に参加していました。
 以下に、そのプログラムを紹介しますが、広い意味でのユダヤ学に関係する蒼々たるメンバーが約30名集まりました。
 今回は第1日目ということもあって、古代イスラエル史、聖書考古学、歴史学、解釈学、地域研究、ホロコーストと非常に幅広いテーマが論じられました。
 ユダヤ学は日本では研究者の層が厚いとは言えませんが、研究者の質は高いので、今後の展開が大いに期待されます。
 ちなみに、神学部では、ユダヤ学分野の専任教員として、アダ・コヘン先生に加え、来年度から手島勲矢先生に加わっていただきます(上の写真は手島先生が発表されている一コマ)。ユダヤ学の本格的な教育・研究が始まることになります。

【開会セッション】
10:00-10:05 開会の言葉 アダ・コヘン(同志社大学神学研究科)
10:05-10:35 講演 宮澤正典(同志社女子大学)
    「日本におけるユダヤ研究の展開とユダヤ人に対する日本人」
10:35-10:45 ディスカッション

【セッション A】
文献学的・考古学的観点からみた古代イスラエルと聖書
司会:石川 立
10:45-11:15  アダ・コヘン(同志社大学神学研究科)
    「シケム契約と古代ヒッタイト法」
11:15-11:45   越後屋 朗(同志社大学神学研究科)
    「考古学から見たシケム」
11:45-12:05   コメント:月本昭男(立教大学文学部) 池田 裕(筑波大学中近東文化センター)
12:05-12:30   ディスカッション

【セッション B】
中世におけるユダヤ学:イスラームとの関係において
司会:越後屋 朗(同志社大学神学研究科)
14:00-14:30  市川 裕(東京大学大学院 人文社会系研究科)
    「ユダヤ的生活様式の成立―文化の型の比較に向けて」
14:30-15:00  手島勳矢(大阪産業大学人間環境学部)
    「メタファ-とプシャット:中世ユダヤ聖書解釈の構造について」
15:00-15:20  コメント:鎌田 繁(東京大学東洋文化研究所)
勝村弘也(神戸松蔭女子学院大学文学部)
15:20-15:45  ディスカッション

【セッション C】
20-21世紀のユダヤ学
司会:小原克博(同志社大学神学研究科)
16:00-16:30  大塚和夫(東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所)
    「近代中東のユダヤ教徒/ユダヤ人コミュニティ--スーダンの例を中心に」
16:30-17:00  野村(中澤)眞理(金沢大学経済学部)
    「拡大EUとホロコースト研究」
17:00-17:20  コメント:臼杵 陽(日本女子大学文学部) 長田浩彰(広島大学総合科学部)
17:20-17:55   ディスカッション
17:55-18:00   閉会の言葉 森 孝一(同志社大学神学研究科)

 先日、バッハの教会カンタータ全200曲を演奏し終わったことでメディアでも取り上げられていた「京都バッハ・ゾリステン」による「クリスマスオラトリオ」が下記のように予定されています。
 わたしも関係者の一人であることから、前売り券を預かっています。ご関心のある方は、お申し出ください(郵送、あるいは手渡しいたします)。
 枚数は限られていますので、多数のお申し出があった場合には、先着順とさせていただきます。
 バッハのクリスマスオラトリオは、なかなかいいですよ!

京都バッハ・ゾリステン 第55回 室内楽コンサート
J.S.バッハ《クリスマスオラトリオ》1~3部

◎12月23日(金・天皇誕生日)
◎会場:日本キリスト教団 洛陽教会
 京都市上京区寺町通丸太町上ル(御所の東向かい)
◎開演:16:30(開場16:00)
◎入場料:一般3,500円(当日3,800円) 学生2,500円

■京都バッハ・ゾリステン
http://kbs.inter-art.gr.jp/

 小原克博 On-Lineに広島女児殺害事件に関連してコメントした記事を二つ掲載しました。
「ピサロ・ヤギ容疑者「悪魔が自分を動かした」」(『読売新聞』2005年12月2日、朝刊)
「広島女児殺害」(『朝日新聞』2005年12月6日、朝刊)

 読売新聞の方はまだ現物を手にしていないので、リンクを張っています。
 どちらも、ごく小さなコメントです。朝日の方は、最初はもう少し長くなる予定で、原稿の確認もしていたのですが、いろいろ事件が続き、紙面の関係で、大幅に縮小されました。仕方ないですね。

 毎日新聞に掲載された記事「京都を世界的な宗教研究の拠点に」(11月23日、朝刊)を小原克博 On-Line に掲載しました。
 京都・宗教系大学院連合に関する記事ですが、コンパクトに要点がまとまっています。これまでメンバーとなっていた6大学に加え、花園大学も新規に加わることも記されています。
 来年4月から開始される単位互換制度に関して、目下、細部の調整をしているところですが、やはり最初は何かと苦労があります。苦労の末、できあがった制度を、学生が最大限活用してくれることを願っています。
 また研究基盤が整ってくれば、そこで得られた成果を一般社会に還元できる機会を増やしていきたいと、個人的には思っています。

 昨晩11時過ぎに、読売新聞から電話があり、広島の女児殺害事件に関するコメントを求められました。2日朝刊に掲載されたようです(現物は見ていませんが)。なお、学生の話によると、よみうりテレビの朝の番組で、わたしのコメントが取り上げられていたとのこと。
 別に大したことは言っていません。「悪魔が体を動かした」云々の供述に関してです。「悪魔」という言葉を聞くと、非常に大げさに聞こえるが、日本語で「魔が差した」というのと大差ない、という趣旨のことをコメントしました。つまり、容疑者は計画的犯行でないことを主張するために「悪魔」を引き合いに出しているに過ぎないのであって、他の猟奇的事件と異なり、容疑者が独自の妄想的精神世界をもっていたわけではない。カトリック世界では、ごく普通に「悪魔」という言葉を使うので、大げさに扱う必要はない、といった感じで答えました。
 新聞には、もちろん、もっと簡潔に記されていると思いますが。
 ただ各紙とも、「悪魔が体を動かした」をかなり大きな見出しとして使っていますね。マスコミ好みのキャッチーな表現なので強調したくなるのもわかるのですが、わたしは、その言葉自体にさほど大きな意味はないと思います。そういう表現によって隠そうとしている犯罪心理の深層部分こそ、これから明らかにされるべきでしょう。

 耐震強度偽装問題が発覚して以降、各地のマンションから住民が退去したり、ホテルが営業自粛したりしています。
 先日の報道では、奈良の二つのホテルもこの問題で営業自粛しているとか。その内の一つ、サンホテル奈良にはちょうど2年前に宿泊したことがあったので、おやっ!と思いました。
 JR奈良駅前の非常に便利なところにあるホテルで、好印象を持っていただけに、耐震強度問題があったと知って驚きました。あのとき大地震が起こっていたら、倒壊したホテルの下敷きになっていたのか・・・とふと考えたりして。
 奈良には2時間弱くらいで行けるので、普通なら奈良のホテルに宿泊することはあり得ないのですが、サンホテル奈良に泊まったのは、ダライ・ラマとの座談会に参加する、という目的があったからでした。座談会は朝からあったので、万が一のことがないように、ということで前日からの宿泊をすすめられた次第です。
 ダライ・ラマと会ってから、もう2年も経ったのか~と、しみじみ。彼のうわさを聞くと、やはり気になります。やんちゃ坊主のような笑顔と、わき出るような好奇心が印象的でした。
 いい歳の取り方をしていますよ(って、私のいうことではありませんが(^_^;))。歳を取っても、しぶ~い、気むずかしいそうな老人になるのではなく、ダライ・ラマのような天真爛漫で謙虚な老人になりたいですね。ちなみに、彼は今年で70歳ですが、とてもそのような歳には見えません。さすが!

■ダライ・ラマ法王 日本代表部事務所
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自己紹介

近  著

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