小原On-Line

小原克博: 2007年12月アーカイブ

 小原克博 On-Line に「キリスト教は環境問題に対して何ができるのか?」(『福音と世界』2008年1月号)を追加しました。
 近年のアメリカ福音派における動向変化を紹介したものとしては、おそらく、日本ではじめてのものになると思います。
 これからの期待と責任の気持ちを込めて、「キリスト教は環境問題に対して何ができたのか?」という問いに対しては、「ほとんど何もできていない」と答えています。詳細は、上記の論考をご覧ください。

 12月26~27日、京都国際ホテルで開催されたコルモス研究会(現代における宗教の役割研究会)に参加しました。毎年、この時期に行われ、伝統宗教や新宗教など幅広い層の宗教研究者や各教団の代表者が集まります。
 今年のテーマは「ファミリズムの再構築――宗教から家族を問い直す」。基調講演では、土屋 博氏(北大名誉教授)と落合恵美子氏(京大教授)が話しをしてくれました。
 落合先生は「家と先祖祭祀――歴史人口学の成果から」というテーマで話してくれたのですが、統計データに基づいた歴史人口学の見地から、宗教学の常識的な認識を小気味よく揺さぶってくれたので、非常におもしろかったです。

 小原克博 On-Line に「生命倫理に対し宗教は何ができるのか――倫理委員会の実際を踏まえて」(『大法輪』2007年12月号)を掲載しました。『大法輪』は、仏教の総合雑誌としては、もっともよく知られているものだと思います。
 仏教関係の方々はまだ生命倫理や医療倫理委員会にあまりなじみがないということでしたので、比較的基本的なところから、全体像をつかむような論旨になっています。

 今後、宗教の違いを超えて、取り組むべき共通の課題のために知恵を寄せ合うような場ができていけばよいと思います。宗教別に内向きの議論を続けても、あまり生産的ではありませんので。

071224_1  卒業論文や修士論文の提出が終わって、ようやくクールダウンしているところです。もっとも、これまでの忙しさのゆえに放り出していた仕事が、まだ残っているので完全に休息というわけにもいきませんが。
 年賀状もそろそろ準備しなければと思っているのですが、ついつい後回しになりがちです。とりあえず、来年は、ねずみ年なので、我が家のねずみ(ハムスター)の写真撮影をしました。

 12月21日が卒業論文、修士論文の提出締め切り日のため、目下、大波のように押し寄せ、山のように積まれた論文と格闘の日々が続いています。
 ただ目を通すだけなら、まだしも、この段階になると、目をこらして字句の訂正などもしなければなりませんから、一つの論文を読み、問題点・修正点を指摘するだけでも、かなりの時間と労力を要します。修士論文ともなると、400字詰め原稿用紙換算で100枚程度になりますので、一本読むのも楽ではありません。

 小原克博 On-Line に、「晩秋の綾部に想う」(「現代のことば」)(『京都新聞』2007年12月10日、夕刊)を追加しました。
 大本訪問を含む綾部での出来事を短くまとめたものです。
 「現代のことば」欄への寄稿は、2ヶ月に1回程度なのですが、油断しているとテーマ探しに四苦八苦することがあります。今回はタイミングよく、綾部訪問があったので助かりました。

071210_1 地上では雨が降っていましたが、近くの比良山を見上げると、山頂にうっすらと雪が積もっていました。
 昨年は雪不足で、多くのスキー場が悲鳴をあげていましたが、今年は順調に雪が積もりそうな気配です。

 10月に行われたCISMOR国際ワークショップの校正があがってきたので、自分の発言をあらためて確認することができました。この国際ワークショップの報告書は、英語、日本語、アラビア語で半年後くらいに刊行されることになりますが、ちょっと気になったポイントの一部をここでは紹介しておきたいと思います。
 第2セッションでヴァーエズィ先生(イラン)がリベラル・デモクラシーイスラミック・デモクラシーを対比的に説明されたのですが、それに対する私の質問は以下のようなものでした(ちょっと長い!)。

071205 だいぶ寒くなってきたので、今日は、残っているキウイを一気に収穫しました。実はかなり柔らかいですが、まだ酸味があるので、りんごと一緒にして、少し寝かせます。すると、驚くほど甘くなります。
 レモンは60個ほどとりましたが、まだ60個くらいは残っていると思います。ひょっとしたら、もっと多いかも。
 レモンは、本当に大豊作となりました。

071204_1 12月4日、本願寺聞法会館で行われた教学シンポジウム「念仏の源流」に参加してきました。
 親鸞聖人750回忌を数年後に控え、親鸞聖人の教えをあらためて学び直そうという意図のもと、昨年から、この教学シンポジウムが始まっています。今年2回目で、6年にわたる計画を立てているとのことです。

 基調講演は、東大の末木文美士先生によって「念仏の源流と展開――「他者」と「死者」との関わり」と題してなされました(右写真)。

071203_1 韓国から帰国してから、かなりばたばたと忙しい日々を過ごしていました。
 先週、綾部市の病院で医療倫理について講演したのですが、せっかくの機会なので前日から綾部に行き、大本(おおもと)を訪問することができました。
 大本は、綾部と亀岡にそれぞれ聖地を持っていますが、綾部は主として儀礼の中心とされています。大きなお祭りなどは、綾部で行われます。
 綾部の聖地は梅松苑と呼ばれていますが、今回、梅松苑菅事の鹿子木さんに大本の施設を案内していただくことができました。

 最初に訪れたのは、陶器を焼いたり、機織りをする場所でした。大本では、信仰と芸術と生活が一体となっているという説明を聞きながら、機織りの様子を見ていました。
 出口 紅(くれない) 教主が使われる機織り機の説明を聞き、「へぇ~、教主さまも機織りをされるんですか~」などと言っていると、何という偶然か、その教主が機織りにその場に現れたではありませんか!? 上の写真は、「おり工房」前での教主とのツーショット。こりゃ、ほとんど奇跡ですね。

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近  著

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