小原On-Line

小原克博: 2004年6月アーカイブ

040629

 このBLOGのコメントにたびたび登場している小森さんが京都に帰ってこられました(ご実家が京都)。写真では初登場ですね。着物関係のお仕事をされていることもあって、着物姿で訪ねてきてくださいました。同志社大学に新しくできた建物・寒梅館を見学し、その後、寒梅館の前で記念撮影したのが上の写真です。夜景モードで撮影したのですが、ちょっとぶれています。ちなみに、撮影者は、これまたコメントに登場していただいているYさん。

 小森さんは結婚されて、今は函館にお住まいです。函館と聞くと、けっこう大きな町という印象を持っているのですが、小森さんは、函館での生活が京都での生活といかに違うかを、多岐にわたって説明してくださいました。
 同志社の小さな生協書籍部の本を見ただけで、感動した~と、おっしゃっていました。まあ、あまりこういう点を強調しすぎると、函館の印象が悪くなるかもしれませんので、これくらいにしておきますが、食べ物の安さ、おいしさは、ずばぬけています。特に、イカがおいしい、と小森さんは語っていました。大根は20円だそうです。
 函館はいいとろこです。皆さん、ぜひ一度お訪ねください。

■同志社大学 寒梅館
http://www.doshisha.ac.jp/zaigaku/kanbai/index.html

 新着情報の紹介です。

小原克博 On-Line より
 「新聞・雑誌記事等」の「雑誌執筆原稿」に「脳死・臓器移植に対するキリスト教の対応」(安居開講にあたって)、『宗報』2004年4月号、浄土真宗本願寺派を追加しました。また「研究内容」の「講演録等」に"Can Human Beings Overcome Anthropocentrism?: Focusing on J. Moltmann's Idea of the Rights of the Earth", The 5th International Symposium on the Theology of Life "Human Life and Rights of Nature", Yonsei University, Seoul, Koreaを追加しました。

 最初のものは「安居」のための準備原稿です。本願寺では毎年7月に全国の僧侶が参集して教学の研鑽を行っており、安居(あんご)と呼ばれています。安居には、およそ360年の歴史があるそうです。脳死・臓器移植が「安居」の課題となるのは異例中の異例ですが、わたしのようなキリスト教の神学者が講師を務めるのも異例なことです。親鸞上人が知れば、大いにお嘆きになるかも・・・ というのは冗談で、このことは、本願寺が少しずつ時代の要請を受けて変わりつつあることを語っています。今さら、脳死・臓器移植?という感じもするかもしれませんが、本願寺の門徒の方にとって、自分の死に際して、それを現代医療と伝統的教学の間でどのように位置づけるべきか、という切実な
問いがあります。

 二つめは、お待たせしました、モルトマンの論文と、それに対するわたしの応答です。モルトマンの文章を読んでいただかなければ、わたしの文章の意図もわからないかもしれません。わたしのものは簡単な内容ですが、これをきっかけに、実際のシンポジウムでは対立的な論争になりました。シンポジウムの討論部分はハングルででるかもしれませんが、英語になるかどうかはわかりません。

 あと、最近わたしが更新したサイトの情報を二つ。

一神教学際研究センターより
COE学外奨励研究員の募集を開始しました。募集要項(Word, PDF)、申請書(Word, PDF)、推薦書(Word, PDF)をダウンロードすることができます。

同志社大学 神学部・神学研究科より
「神学部体験授業」「昨年度入試問題」を更新しました。

 COE学外奨励研究員の応募締め切りは7月30日です。まだ時間はありますが、関心のある方は、早めにご準備ください。

 今日は大学院のクラスで、香港中文大学(Chinese University of Hong Kong)のArchie Lee先生に話をしてもらいました。
 わたしは(要約的)通訳をしたのですが、おかげで、余裕がなくて写真を撮るのをすっかり忘れていました。Lee先生の顔写真を見たい方は、下のアドレスをご参照ください。最近の論文なども記されています。
 Lee先生の専門はヘブライ語聖書学ですが、「アジアの神学」にも多大な貢献をされてきた方です。今回は、中国や香港の歴史に始まり、アジアで神学をすることの意味、そして、その方法論としてのCross-Textual Hermeneutics (相互テキスト解釈学)について話してもらいました。
 "One Country, Two Systems"という枠組みの中で、香港は中国とのよい緊張関係を探っています。近年は、中国からの締め付けが厳しくなってきて、それに対するデモもしばしばなされています。
 香港におけるクリスチャン人口は8%ということでした。
 香港をめぐる話もさることながら、やはり、Cross-Textual Hermeneutics が興味深かったです。聖書と共に、アジアに固有のテキスト(書かれた「テキスト」だけでなく、広意味での「テキスト」です)を相互に関連させながら読んでいく、という態度が基本ですが、それは日本では十分にできているとは言えません。そもそも十分な関心の芽が育っていないとも言えます
 欧米から輸入された神学やキリスト教が、「正統」的な位置に置かれ、固有のテキストは、聖書に対して従属させられるか、あるいは、邪魔なものとして無視されることが、もっぱらです。
 結果として、一神教と多神教が安易な対立構造の中で語られるような土壌が育っているのではないでしょうか。

 Lee先生の話を聞きながら、いろいろな課題に思いめぐらせることができました。
 Lee先生の滞在日数は15日と短かったのですが、同志社を気に入ってくださり、世話役としては、ほっとしています。

■Porf. Archie LEE
http://www.cuhk.edu.hk/religion/2004/staff/cclee.html

■香港中文大学
http://www.cuhk.edu.hk/en/

 目下、この講演会の案内ちらしを作っているところなのですが、とりあえず、プレス・リリース用文章の一部を、ここで紹介させていただきます。
 これだけを読むと、あたかも用意周到に準備が進められているようですが、ここだけの話、実は何もできていません(笑)。日が近づいてくると気持ちが焦りますが、そろそろ、内容を考えないと・・・と思い始めているこの頃です。
 少しでも、知的好奇心を喚起できるような講演会にしたいと思っていますので、ご都合のつく方は、今からばっちり予定に入れて、ぜひお越しください。
 ちなみに、来場者にはCISMORの「ワールド・ウオッチ・ニュース」DVDが無料配布される予定です(う~ん、サービスいいですね~)。

◎講演「欧州新時代におけるイスラームとの対話―ドイツから何を学ぶか」

 同志社大学神学部・神学研究科が主催し、一神教学際研究センター・日本クリスチャンアカデミー・ドイツ連邦共和国総領事館が共催する公開講演会を上記テーマで開催します。
 同志社大学では、昨年4月に「一神教学際研究センター」(CISMOR)を設立いたしました。そのセンターおよび神学研究科を教育研究の拠点として、「一神教の学際的研究―文明の共存と安全保障の視点から」が21世紀COEプログラムに採択されました。この講演会は、COEプログラムの研究成果を広く社会に還元する目的を持っています。
 また、この講演会で講師を務める小原克博氏(同志社大学神学部・神学研究科教授)は、ドイツ連邦共和国総領事館を通じて、同国外務省が主催する「イスラームとの対話」プログラムに招待されました(2004年4月)。この講演会では、ドイツでの様々な具体的取り組みについて最新の報告がなされる予定です。
 欧州憲法の制定が議論される際にも、文化的・宗教的な多様性がしばしば重要な論点とされました。かつてキリスト教文化圏と呼ばれたヨーロッパの各地に、多数のイスラーム教徒が住み、宗教多元的な状況が今日のヨーロッパの日常風景となりつつあります。しかし、各国の宗教政策や宗教教育は、まさに試行錯誤の途上にあり、それだけに、そうした取り組みの現状を知ることは、日本社会にとっても、大きな意味を持つと言えます。
 本講演会では、ヨーロッパの宗教政策の全体像を知るために、イギリス・フランス・ドイツの事例をとりあげつつ、その中でも特にドイツに焦点を当てて、今日の課題や、それに対する取り組みを具体的に紹介していく予定です。
なお、講演会の最初に、ドイツ連邦共和国総領事館を代表して、ラインハルト・ルードヴィッヒ副総領事に、あいさつをいただく予定になっています。また講演の後には、フロアーとのディスカッションも予定しています。

■テーマ:欧州新時代におけるイスラームとの対話―ドイツから何を学ぶか―
■日 時:7月17日(土)、午後1時~3時
■場 所:同志社大学 今出川キャンパス 神学館礼拝堂
■講 師:小原克博(同志社大学神学部・神学研究科教授)
■主 催:同志社大学神学部・神学研究科
 共 催:一神教学際研究センター、日本クリスチャンアカデミー、
      ドイツ連邦共和国総領事館

 みなさんのお住まいの地域は、台風の影響を受けられたでしょうか。
 京都は暴風警報が出たらしく、何と月曜日の授業が全部休講になってしまいました。台風で休講になるというのははじめての経験なので、ありがた~く思う反面、今後の授業計画をどのようにしたらよいのだろうか、とちょっと考えてしまいました。これまでドイツ旅行などですでに休講しているので、補講期間にできる授業はすでに限られているのです。シラバスの調整をする必要がありそうです。

 さて、「小原克博 On-Line」の方に追加したのですが、近々の講演予定は次のような感じです。

▼7/17/2004
講演「欧州新時代におけるイスラームとの対話―ドイツから何を学ぶか」(同志社大学 神学館礼拝堂) 主催:同志社大学神学部 共催:一神教学際研究センター、日本クリスチャンアカデミー、ドイツ連邦共和国総領事館
▼7/20/2004
浄土真宗本願寺派 安居特別講義「脳死・臓器移植についてのキリスト教の対応」、龍谷大学大宮学舎本館講堂
▼8/19/2004
Lecture (untitled), "Religious Leadership in the Modern World", Schechter Institute of Jewish Studies, Jerusalem, Israel.

 また近づけば、それぞれについて簡単な紹介をしたいと思います。最後の▼にあるように、今年の夏はイスラエルに行きます。なんだかんだあって、そこで講演をするはめになりました。(T_T) いやいや、嘆いてはいけませんね。せっかくの機会ですから、有効に利用したいと思います。

 とりあえず、もっとも近くにある7月17日の講演については、明日、詳しいことをお知らせしたいと思います。

040612

 1週間遅れになりましたが、一神教学際研究センター(CISMOR)の部門研究1「一神教の再考と文明の対話」の6月研究会の報告をします。
 メインスピーカーはアメリカ研究科のZikmund先生でした。中田先生(イスラーム学)には短い時間でイスラームにおける宗教間対話について話してもらいました。
 実は、Zikmund先生は今年度で退職され、退職後はアメリカに戻られるので、今回は無理を言ってお願いしました。今年11月に予定されている「一神教聖職者交流会議」(詳細は、いずれここでご紹介します)のco-chairをやっていただいている関係もあって、Zikmund先生とは、普段、頻繁に打ち合わせ等をするのですが、学問的な面だけでなく、実務面でも、非常にすぐれた能力を持っている方です。
 この両方の面を兼ね備えている大学の先生は、意外と少ないものです。

 研究会の内容をまとめるのは大変なので、出席者の一人、大学院生(後期課程)の上原さんに書いてもらった報告を掲載します。正式なものとするためには、少し手直しが必要ですが、論点はきちんとまとめてくれているように思います。

スケジュール(6/12)
1:30-1:35 挨拶
1:35-3:05 発表:バーバラ・ジクムントBarbara B.Zikmund(同志社大学アメリカ研究科教授)
       "Issues Facing Monotheistic Religions In the United States"
3:05-3:35 発表:中田 考(同志社大学神学部教授)
       「イスラームにおける異教徒との共生」
3:35-3:45 休憩
3:45-3:55 コメント:小原 克博(同志社大学神学部教授)
3:55-4:05 コメント:石川 立(同志社大学神学部教授)
4:05-5:15 ディスカッション
5:30-7:30 懇談会(自由参加)

研究会概要
今回行われたジクムンド氏、中田氏の両発表は何れも「宗教間対話」への関心をその根底に持つものであった。
ジクムンド氏は宗教間対話の必要性を説く。未曾有の宗教的多様性を見せる今日のアメリカにおいては、何れの信仰体系も他の信仰体系と関らざるを得ない。その際、一神教的信仰を持つ諸団体は必然的にある問題に直面する。つまり、唯一神を信仰の中心に持つために他宗教を否定するような嘗ての排他主義を乗越えて、他宗教に対し敬意を持って接しなければならず、なおそれが一神教の信仰を保ちつつなされねばならないという問題である。この「一神教の直面している最大のチャレンジ」の事例研究として、1999年にNCC(the National Council of Chursches)から提出された”Marks of Faithfullness”や、それに関ってきた自身の経験を挙げ、さらにその課題も指摘した。何れにせよ、現代のアメリカ社会において宗教間対話は必須であり、それは単に他宗教との関係のみならず、宗教的多元化によって再編を迫られている自らの信仰理解にとってもそうなのである。
一方で中田氏は昨今殊更に推奨されている宗教間対話に懐疑的である。というのも、殊更に宗教間対話を行うことにより、両教義間の差異がますます強調され、結果として両者の衝突を増加させる恐れがあるからだ。とりわけそのことは対話をする両者の間に権力的不平等が存在する場合に当て嵌まる。この場合、誰がその宗教の代表者となるのか、また、その代表者は何を目的として対話をするのか、といったことが「強者の動機」「弱者の動機」を中心に遂行され、結局、平行線を辿る非建設的な議論とならざるを得ない。寧ろ、目指されるべきは法的安定性であり、対話から「宗教」を除くことによる共存のシステムである。この法的安定性のモデルとして中田氏はイスラム教が異教徒との共存のために採用した「庇護契約モデル(イスラム国際法モデル)」を挙げる。イスラムのMissionは「宣教」ではなく、法治空間の拡大である。それ故、公法に抵触しない限り、私的領域においては各宗教の自治権が認められるのである。この公私の区別は古典的イスラム都市(バザール)に見られ、そこではモスク=私的空間とバザール=公共空間が区分されつつ安定を保ち、各宗教の共存が成り立っていたのである。
コメンテーターの小原氏は前者の発表に対し、”Marks of Faithfullness”の成立にどの程度他宗教の代表者が関与したのか、アメリカにおける保守系ユダヤ人(Messianic Jewsなど)の親イスラエル的な態度の歴史的ルーツは何か、また「対話」の内実は何かを質問し、石川氏は後者の発表に対し、比較的安定した時代のイスラム国際法モデルが宗教的多元性の著しい今日においてどれ程有効であるのかを質問した。
両者の質問から、中田氏の言うように固定化された教義同士のすり合わせとしての対話は確かに虚しいが、現実的な生活レベルでの信仰理解を切り開く宗教間対話は現代において確かに必要であるということが確認された。質疑応答では、宗教間対話の現状や、日本のコンテキストでの読み替えなどを巡って議論が進んだ。
(CISMOR奨励研究員・神学研究科 上原 潔)

■Barbara Brown Zikmund
http://members.aol.com/doshishagsas/bbzbio.html

 つい最近まで、Christian Today誌の日本版があるとは知らなかったのですが、そのサイトの記事の一つ「IT・語学のe-ラーニングの拠点、2000ヵ所で開校」に、わたしのコメントが掲載されています。
 よく考えると、この記事内容に対し、なぜわたしがコメントしているのか、よくわからないのですが、とりあえず、問われたことに答えた結果がコメントしてのっています。

 米国版と同様、この日本版も、どちらかというと保守派の情報が多いように感じますが、この種のサイトとしては、かなり充実した情報量であると思います。

■クリスチャントゥデイ
http://www.christiantoday.co.jp/

 先週の金曜日夕方から、同志社大学神学部のサーバが完全停止し、神学部・神学研究科ウェブサイトをはじめ、わたしのサイトの一部コンテンツも見ることができない状態になっています。
 前々から調子は悪かったのですが、今回、再起動できない状態になりました。通常のシステム修復を断念し、今日の夕方、ハードディスクの増設をして、OSのインストールからやり直します。
 昨日、ソフマップで160GBのハードディスクを買ってきました。この手の修復・拡張作業は本来は嫌いではないのですが、今は、時間的な余裕があまりない上、体調が悪いので、けっこう気が重たいです。早く復旧させなければ、というプレッシャーもありますので。

 先週の後半から、なぜか風邪を引いてしまいました。多数の方から、不健康な生活をしているからだ!、と優しいお言葉をいただいていますが、そうかもしれません。いずれにせよ、のどが痛く、微熱があり、体がだるく、鼻水が出る、という状況が続いています。休みたくても、休めるような状況にないのが、つらいところです。

 今日の月曜日は、な、なんと、2・3・4・5講時に講義があります。こんなに体調が悪いのに、6時間もしゃべるんですか~、って言いたいところなんですが、仕方ありません。(T_T)
 風邪で調子悪いんです、と言っても、見た目は元気そうなんだそうです。これが悪いんでしょうね。声は確かに変なんですけどね~

 先週土曜日に行われたCOE研究会のことや、先週金曜日に来日された客員研究員のArchie Lee先生(Chinese University of Hong Kong)のことは、追って、お知らせいたします。
 ちなみに、Lee先生は一週間一コマの授業担当だそうです。環境が違いすぎる~

 同志社大学大学院神学研究科に新設される「一神教学際研究コース」について案内します。パンフレットに掲載されている文章を下に紹介します。入試要項など、さらに詳しいことは、下のリンク先にあるパンフレットの記載内容をご覧になってください。
 かなりおもしろいコースになると思います。というか、わたしも主力メンバーの一人なので、学び甲斐のあるコース作りをしたいと思っています。
 関心ある方は、ぜひチャレンジしてみてください。また、関心ありそうな方が周りにいれば、お声かけよろしくお願いします。

===================================

同志社大学大学院神学研究科は2005年度から、「一神教学際研究コース」を新設します。

一神教学際研究コースとは、中東で生まれた3つの一神教、すなわち、ユダヤ教、キリスト教、イスラームを学際的に学ぶことのできるコースです。

ユダヤ教、キリスト教、イスラームを同時に本格的に学ぶことのできる場所は、日本だけでなく世界にも他に例がありません。このコースでは3つの一神教をそれぞれ個別に学ぶだけではなく、仏教、儒教、ヒンドゥー教、道教、神道などの多神教との比較の中で、一神教の一般的特質、論理構造とその個別的展開について学びます。

3つの一神教を神学、宗教学の視座からだけでなく、文明論的、学際的に学べます。つまりアメリカ、中東、東南アジア地域研究、国際関係、安全保障、歴史学、考古学、言語学、メディア学、科学史など幅広い学問領域を学ぶことにより、一神教世界に関わる国際紛争、文明の衝突などを総合的に考える力を養えます。

また、2003年度文部科学省によって採択された、同志社大学21世紀COEプログラム「一神教の学際的研究 -文明の共存と安全保障の視点から」と連動しています。本COEプログラムの中核的拠点である一神教学際研究センターは、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、中東、東南アジア諸国の大学、研究機関と学術交流を行っており、マレーシアに開設予定の「異文化理解・語学研修センター」では、短期・中期の研修を実施します。本コースの学生は、「一神教学際研究センター」の研究・教育活動に積極的に参加し、国際的な舞台で活躍できるグローバルな感覚とコミュニケーション・スキルを身につけられます。

宗教、地域研究、国際関係、安全保障、語学の知識を蓄えた本コースの修了生は、大学、研究機関、国際機関、政府機関、総合商社、マスコミ、NGOなどにおいて、「文明の共存のためのスペシャリスト」としての活躍が期待されています。

■同志社大学大学院神学研究科 一神教学際研究コース
http://theology.doshisha.ac.jp/pdf/newcourse.pdf

040602e

 モルトマンとのツーショット写真です。ヨンセイ大学の近所の韓国料理店で食事をした後に撮ったものです。とても、おいしい韓国料理だったのですが、あちこちから話しかけれられ、残念ながら味わって食べることはできませんでした。(T_T) それでも、おいしかった!

 このBLOGのサービスの一つとして、「マイフォト」というのがあって、今回、はじめてそれを使いました。ヨンセイ大学で撮影した写真を5枚あげておきましたので、ご覧ください。左横のバーに「マイフォト」があります。
 けっこう便利なので、今後、写真がたくさんある場合には、「マイフォト」を使いたいと思います。

 今回の韓国旅行は3日間という短期であったため、大学周辺以外はどこにも行くことができませんでした。したがって、残念ながら、ソウルの町並みはまったく写真にありません。また、次回をお楽しみに!

■マイフォト、2004年6月2日、ヨンセイ大学(ソウル)での国際シンポジウム
http://kohara.cocolog-nifty.com/photos/yonsei/

 J・モルトマンとは初めて会いました。本はたくさん読んでいますが、やはりご本人と会うと、ちょっとカンドー。って、ミーハーですかね。
 モルトマンを招待したのが、彼の弟子にあたる先生だったので、会話がいきなりドイツ語でした。その先生はあまり英語が得意ではないので、わたしもドイツ語で打ち合わせをする羽目になりました。韓国でこんなにドイツ語をしゃべることにはなるとは夢にも思っていませんでした。難しい言葉はすぐに出てこないので、やはり困ります。
 シンポジウムでは英語が基本で、ところどころで、学生の便のためハングル(韓国語)で要約していました。
 わたしの話の内容自体はかなり論争的な内容なので、最初の数分間、自己紹介をかねて気楽な話で始めました。
 アンニョンハセヨ、と言うと、大きな声でフロアーからアンニョンハセヨと返ってきて、いきなり気をよくしました。日本では、なかなかこうはいかないです。簡単な自己紹介をハングルでした後、昔、ハングルを習ったことがあることや、今、日本では韓国文化の影響が大きくなっていることなどにも触れました。
 毎週土曜日には「冬のソナタ」を見るのを楽しみにしている、とか、お気に入りの歌手はBoAです、とか言うだけで、十分にうけていました。
 本題に入る前に、少しだけ気配りをして、「モルトマン教授の著作からは多くのことを教えられてきました」といったことを述べて(これはお世辞ではなく、本当のことですので)、それからあとはモルトマン講演の批判に入っていきました。
 モルトマンがどんな顔をして聞いていたのか、そこまで気にする余裕はありませんでしたが、しきりにメモを取っていました。もちろん、批判に対する反論の準備をしていたわけですが。
 わたしのあと、ヨンセイ大学の先生二人が短いコメントを述べ、司会者がまとめたあと(ハングルなので何を言っているのか、わかりませんでしたが)、モルトマンがわたしに反論を述べてきました。本筋というよりは、かなり枝葉の部分に対する反論であったため、わたしは「こりゃ逃げたな」と感じましたが、少しでも本筋に話を戻すため、反論に対して、さらに反論を加えました。

 「人権は普遍概念か」「人間は人間中心主義から自由になれるのか」「近代化が自然から奪った「たましい」のかわりを "creation diginity" が果たせるのか」「権利概念は人権から自然(地球)の権利にまで拡大できるのか」といった問いを再提起しました。
 モルトマンの答えは、すべてYES。わたしの答えは、すべてNOです。

 対立軸をはっきりと際だたせることができたので、聴衆にとってはけっこうおもしろかったのではないかと思います。

 シンポジウムの後、簡単な立食パーティがあって、そこで参加した学生や先生たちとも話す機会がありましたが、わたしの立場に共感してくれる声を多く聞けて、少しほっとしました。
 しかし、モルトマンの知識量は豊富であり、年を取ったとはいえ、知的にはまだまだアクティブでした。偉大な神学者であることには間違いありません。

 今、ヨンセイ大学のゲスト・ハウスにいます。普通のホテル並みに立派な施設で驚きました。Sangnam Institute of Managementという教育研究施設の一部が宿泊施設になっています。これと同じクラスのものは、なかなか日本の大学では見ることはできないでしょう。少なくとも同志社にはありません。
 今回、パソコンは持って行かないと思っていたのですが、結局、持って行くことにしました。明日の講演会のことも、明日のうちにご報告できるのではないかと思います。
 ソウルは、雲一つない晴天でした。夕ご飯に食べたピピンバも、おいしかった! やはり本場の味は違います。(^_^)

 今日、ソウルに発ちます。6月2日、延世(ヨンセイ)大学で講演をします。
 コメントのところで、「モルトマンの原稿と対決・・」とか書いたのですが(実際、そう信じていたので)、な・なんと、ご本人が来るそうです。すっかり勘違いしていました。

 まさか、モルトマン本人が来るとは思っていなかったので、わたしが提出したペーパーは、モルトマンに対し、きわめて辛らつな批判に満ちており、今となっては、かなり焦っています。(^_^;)
 いや~、モルトマンが来るとわかっていれば、もっと抑制的に紳士的に書いたのですが、実際には、言いたい放題の内容になっています。スミマセン。世界の大神学者に向かって、日本の若造が何をエラソウなことを言っとるんじゃ~、って感じですね。
 横綱に対し、幕下の力士が相撲を取ろうとしているくらいに、力の差があります。そもそも、何でモルトマンとわたしの組み合わせなんでしょ???って、ところが、そもそも大いに疑問なのです。韓国の先生たちは、わたしのことを誤解しているというか、過大評価しすぎというか、そのあたりもよくわかりません。

 細かいことを考えると気が重たくなるので、おいしい韓国料理でも食べに行くと思って、出かけてきます。

You are the
 th Visitor
 since 01/07/2004.

自己紹介

近  著

2013年10月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

月別 アーカイブ