小原On-Line

学問: 2007年3月アーカイブ

 小原克博 On-Lineに、先日の日本基督教学会近畿支部会での発表レジュメを掲載しました。当日配布のプログラムに記載されたA4で1枚のレジュメなので、スペース的に参考文献などを載せることができませんでした。
 現段階では萌芽的なアイディアを大雑把にまとめたに過ぎませんが、いずれ、この発表内容をもとにしてきちんとした論文を著したいと考えています。

「宗教多元主義モデルに対する批判的考察――「排他主義」「包括主義」の再考を通じて」

 3月29日、日本基督教学会 近畿支部会が神戸女学院で開催されました。プログラムについては下記ページをご覧ください。

http://www.d-theo.jp/kinki/

 発表者の多数が同志社関係者でした。私が指導している大学院生も4名発表しましたので、朝一番から出かけていきました。
 私もついでに発表しました。後日、レジュメをアップしたいと思います。原稿なしで発表したので、結果的に、かなりの早口になってしまいました。(^_^;)

 大学院生の方々には、引き続き、どんどん積極的に研究発表していただきたいと願っています。
 私が指導している学生には、半強制的に義務づけていますので、毎回大変だと思いますが、その大変さの中からリズムを作り出し、研究することの苦労と喜びを見出して欲しいと願っています。
 私もただ命令するだけでは示しが付きませんので、今回、がんばって発表した次第です。連帯責任ですね。

 学会終了後、会議が続き、その後、ちょっと一杯ひっかけて、帰宅したのは深夜12時を回っていました。つかれた~

070310 3月10日、京大イスラーム地域研究センター主催の国際ワークショップに参加しました。
 基調講演者が Tamimi氏であったのが理由としては大きかったのですが、3ヶ月前にできたばかりという京大イスラーム地域研究センターの最初の国際ワークショップとあって、その様子をうかがいに行った次第です。
 国際ワークショップのプログラム等については、下に記しておきます。

 Tamimi氏は主として、ハマスについての話をされました。ハマスの影響力・存在感は地域を越えて、広くムスリムに及んでいることが、よくわかりました。
 政治的な闘争運動を、かつては政治的左翼集団(PLOなどもその一つ)が担っていたのですが、近年はファタハのような世俗的集団であってもイスラーム化が進んでいるとの説明が印象的でした。
 世俗化に抗するかのように、宗教的な要素が中東において大きな役割を占めてきているということです。当たり前のようですが、長いスパンで見ると、大きく変化してきていることがわかります。
 パレスチナ問題を分析しようと思えば、その宗教的次元を抜きには考えられないということです。

<国際ワークショップ>「パレスチナ問題とイスラーム世界の連帯」

「イスラーム世界における国際組織の基礎的研究」のための国際研究会として、中東地域のみならず国際関係において大きな焦点となり続けてきたパレスチナ問題について、総合的なワークショップを開催いたします。本ワークショップでは、パレスチナ現地におけるハマースの形成と発展、ムスリム同胞団を中心とするイスラーム国際連帯の流れなどを実証的に検討するとともに、イスラーム地域研究における研究視座についても提起、討論を行ないます。

日時:3月10日(土) 14:00~18:00
場所:京都大学中央総合研究棟 工学部4号館4階AA401(第1講義室)
第一部 基調講演: Dr. Azzam Tamimi(イスラーム政治思想研究所・所長)
    タイトル:「パレスチナ問題・イスラーム連帯・ムスリム同胞団」
第二部  パネルディスカッション
報告1:小杉 泰
タイトル:「イスラーム連帯の焦点としてのパレスチナ問題:その眺望と
           研究課題」
報告2:臼杵 陽(日本女子大学・教授)
タイトル「日本におけるパレスチナ研究:イスラーム地域研究の観点から」
報告3:飛奈裕美(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
タイトル「東エルサレムにおける非暴力的抵抗」
コメンテーター: Dr. Azzam Tamimi
総合司会:末近 浩太(立命館大学国際関係学部・助教授)

070303_2  3月2日、日本学術会議地域研究委員会等が主催するシンポジウム「地域研究の最前線-知の創成-」に参加しました。場所は、東京・乃木坂の日本学術会議講堂。けっこう立派なホールでした。
 プログラムの詳細は下記ページをご覧ください。
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf/32-s-1-2.pdf

 簡単に言ってしまえば、地域研究に関わっているCOE拠点の発表会のようなものです。
070303_3  7つの拠点からの報告があり、CISMORもその一つとして、森先生が発表を行いました。
 COEとはいえ、大学間格差があることを如実に感じさせられました。京大はさすがによくやっています。質量とも一歩先を行っているという感じで、何かと参考になりました。
 COEの拠点同士が交流する機会は意外と少ないので、その意味では、今回の企画は意味があったと思います。

このシンポジウムの合間の休憩時間に会場の外では、各070303_1 拠点のポスターセッションが行われ、私はそれを担当しました。 ポスターセッションというとかっこよく聞こえますが、早い話、出店のようなものです。

 我々は段ボール箱一個分の資料を並べただけでしたが、他の大学は本格的なポスターを貼って、気合い十分でした。すごい・・・

 CISMORのコーナーでは、既刊の関係資料をずらりと並べ、欲しい人には要望を聞いて、後日、送り届けるシステムをとりました。予想していた以上に多くの人が関心を示してくださり、ほっとした次第です。

 自宅に到着したのは、深夜12時頃。いつもながら、東京日帰りは疲れます・・・

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