小原On-Line

小原克博: 2008年12月アーカイブ

 森孝一編著『ユダヤ教・キリスト教・イスラームは共存できるか── 一神教世界の現在』(明石書店)をアップしました。私は「「キリスト教世界」において何が共存を妨げてきたのか──「宗教の神学」の現状と課題」という章題を担当しました。
 目次データをまだあげていませんが、執筆陣の顔ぶれはなかなかのものです。海外からも4名の寄稿があり、全体で14章立てになっています。
 CISMORの研究成果という位置づけにもなっていますので、この種のテーマに関心のある方には強くお薦めできる内容になっています。

 論文「信仰の土着化とナショナリズムの相関関係──「宗教の神学」の課題として」(『基督教研究』70-2)をアップしました。
 関心のある方には、PDFファイルを印刷して読むことをお勧めします。ブラウザーでスクロールして読むには長すぎますので。
 宗教多元主義を主軸とする、いわゆる「宗教の神学」に対する批判的考察を展開しています。結論がわかったというよりは、課題がどこにあるかが見えてきた、という論旨になっています。
 ここ数年、宗教多元主義や宗教の神学、ナショナリズムに関連した論文を書いてきましたので、そろそろ、まとめていきたいと思っています。
20081226.jpg 毎年この時期に開催されるコルモス研究会に参加している最中です。二条城が正面に見える京都国際ホテルに宿泊しています。右の写真は、ホテルの格子状の窓越しに二条城を撮影したものです(iPhoneなのでちょっと画質が落ちます)。
 今、懇親会が終わったところですが、ここには各宗教界の代表的な人物が集まるので、そうした方々との交流も楽しみの一つになっています。仏教関係者がやはり多数派です。
 普段、私は本願寺との関係が深いですが、ご門主と直接話をする機会はそうそうありませんので、懇親会の場であれこれの疑問を投げかけ歓談できるのは、ありがたいことです。
 今回の全体テーマは「環境倫理と宗教文化」。この分野、私はかなりうるさいので、明日の討論でも十分に突っ込んでいきたいと思っています。

 先日、本願寺国際センターで行った講演「キリスト教における天国──古代世界から現代神学まで」KOHARA Podcasts にアップしました(音声・配付資料とも)。
 iTunesがインストールされていない方は、castalia上の下記ページから聞いていただくことができますが、配付資料のPDFファイルがついていません。早くcastaliaにPDFにも対応してもらいたいところです。

 90分ほどのものなので休み休み聞いていただけるとよいと思います。ちょうど半分くらいで、いったん休憩時間が入っています。
 あれこれの内容を限られた時間で話そうと欲張ったせいか、話のスピードが早いです。よくもこれだけベラベラと早口で話すなと我ながら感心するというか、あきれるというか・・・
 ちなみに、普段の私はおしゃべりではなく、どちらかというと寡黙なタイプです。これは本当の話です。(^_^;)

 講演の途中で、John Lennonの Imagine を流しました。iPhone をマイクに近づけて! ぱっと曲を出せるので、こういうとき便利だな〜としみじみ思いました。

 師走になってバタバタした日々を過ごしている間に、2週間もブログが休眠状態になってしまいました。気がつけば、早クリスマスということで、みなさん、Happy Christmas!

 この時期、メールでクリスマス・カードやメッセージが多数送られてきます。アメリカやヨーロッパの人たちは、本当にこのあたりは、まめだなーと思います。日本の年賀状にあたるわけですから、当然と言えば当然ですが、やはり海外の旧知の友から来たメッセージはうれしいものです。

 中にはイスラーム圏からのものもあります。ムスリムは、クリスチャンと同じようにクリスマスを祝うことはないにしても、イエスの誕生に対する敬意はもっています。
 テヘラン大学(イラン)のザルヴァーニ先生からは、コーランのイエス誕生の箇所(マリアの章)が添えられたメッセージ(英訳)を受け取りました。
 興味深いので、次にそれをあげておきます。
 「大統領選挙から見えるアメリカの過去と未来」(『京都新聞』2008年12月5日、夕刊)を追加しました。これまで KOHARA Podcasts などで話してきたことのポイントをまとめたような内容になっています。
 アメリカは金融危機と対テロ対策(イラクからの撤退、アフガンへのシフト)という難題を抱え、オバマは本当に大変です。しかし、危機の時代においてこそ、大きな変革が可能となりますので、その手腕に期待したいと思います。
 日本の政治にも、キャッチフレーズに終わらない「変化」がもたらされれば、若い人を含め、より多くの国民が政治に関心を持つようになると思うのですが、今のままでは政治不信と無関心が高まるばかりではないでしょうか・・・
20081207.jpg
 ユリカモメに餌をやっていると、賑やかさにひかれてトンビもやってきます。通常は、かなり高いところを飛んでいるので近づいて見ることはできないのですが、右の写真は琵琶湖の水面に近づいてきたところを激写したものです。
 他の鳥と違い、急降下して水面や地表に近づく速度は桁違いです。ほとんど垂直に降りてきます。

 「鳶が鷹を生む」ということわざのせいで、トンビは「大したものではない」ものの代名詞のように思われがちですが、このあたりでは圧倒的な存在感を持っています。翼を広げれば、1.5メートル強の大きさがあります。

 KOHARA Podcasts (iTunescastalia)に「宗教から世界を読む」No.7を追加しました。今回は17分くらいの収録です。15分くらいを理想としているのですが、ついつい長くなってしまいます。
20081202.jpg
 12月2日、ヤコブ・ラブキン教授(モントリオール大学)による講演「無神論者としてのユダヤ人の創出──ロシア、その他」がありました。
 ユダヤ戦争の時代から始まり、ヨーロッパ、ロシア、イスラエルなど幅広い地域と歴史プロセスにおけるユダヤ・アイデンティティの変遷について話されました。
 改革派ユダヤ教徒、正統派ユダヤ教徒、そして「無神論者」(=トーラーを実践しない)ユダヤ教徒の誕生についも触れられました。
 イスラエル建国時に対立していたシオニストと正統派ユダヤ教徒との対立は、今に至るまで続いています。

 講演会後、今日司会をしてくださった手島先生(写真右)らと共にラブキンご夫妻を囲んで夕食を共にしました。各種専門家がいたので、ロシア語、フランス語、英語、ヘブライ語が一つのテーブルの間で飛び交いました。それらすべてを自在に操るラブキン先生はさすがにすごいです。
 ユーモアのセンスも抜群で、現代ユダヤの知性の奥深さに触れる思いがしました。
20081201.jpg 学部ゼミで、私が MacBook Air を使っている写真を撮影しました。実は、大学生協が来年度のMac販売促進パンフを新たに作ることになり、その一部として私のコメントが掲載されます。そこにあわせて掲載するための写真撮影をした次第です。
 普段ゼミでは私が MacBookを使って何かすることはないので、ちょっとした、やらせ写真ですが、なかなか絵になる写真をとることができました。
 大学生協で新入生が購入するパソコンのほとんどはWindowsだそうです。そこに風穴をあけ、Mac購入者を増やそうという戦略を練っているところですが、果たして、この試み、実を結ぶかどうか・・・
 KOHARA Photo Studio にシカゴの写真を追加しました。Photo Studio下部にある2008年のボタンをクリックしてください。シカゴの雰囲気を感じていただけると思います。

 シカゴで訪ねたアフリカン・アメリカンのカトリック教会(St. Benedict the African)で撮影したビデオがあるのですが、まだ編集できていません(写真は上記Photo Studioで見ることができます)。
 かなりユニークな建築構造で見応えがあります。やり取りがすべて英語なので、多少日本語のキャプションをつけようと思っていたのですが、欲張るといつまでたってもできませんので、適当に形を整えてYouTubeにアップしたいと思っています。乞うご期待!

You are the
 th Visitor
 since 01/07/2004.

自己紹介

近  著

2013年10月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

月別 アーカイブ