小原On-Line

小原克博: 2010年3月アーカイブ

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 午前中、ラスベガスで過ごした後、昼過ぎに次の目的地である Flagstaff に向かいました。Flagstaff 自体が目的ではなく、次の日にグランドキャニオンに向かうための宿泊地です。
 ラスベガスからフラッグスタッフに行く途中で、フーバーダムの上を通過します。フーバーダムは観光名所でもあるので、かなり手前から、かなりの渋滞となっていました。
 フーバーダムは、ルーズベルト大統領のニューディール政策の一環として作られました。ここで作られた電力が、ラスベガスや、カリフォルニア州に送られていっています。
 フラッグスタッフに行く途中の山の中では、雪がたっぷりと積もっていて、びっくり。このあたりの気温は、かなり低いです。
 このブログを書いている夜、外では雪が降っています。カリフォルニアとは別世界です。
 とりあえず、ラスベガスに到着し(道中いろいろありましたが)、付近を散策して回りました。途中、何もない一本道をひたすらまっすぐに走りました。アメリカは広い!
 サボテンが続く原野の向こうには、雪山が見えました。不思議なコントラストです。

 丁寧に説明をする時間とエネルギーがありませんので、取り急ぎ、ラスベガスの写真を数枚アップしておきます。ホテルそのものが、テーマ・パークのようになっています。

 新学期が始まって早々ですが、子どもの春休み(今週1週間)を利用して、ちょっと遠出してきます。いくつか大学の授業を休まなければならないのは残念ですが、まとまった休みは、なかなかないので、思い切って出かけることにしました。
 ネバダ州、アリゾナ州を目指します。
 うまくいけば、道中、iPhone から写真をこのブログにアップしていきたいと思います。
 UCSB の spring quarter が始まりました。学生にとっては、1週間程度の春休みしかありません。
 今学期も、いくつかの授業に参加してみたいと思っています。今日出席したのは、ジョーギンスマイヤー教授の Global Religion と、Fruhstuck 教授の Popular Culture in Modern Japan です。
 前者の授業は、グローバル・スタディーズ、宗教学、社会学の共通クラスなので、人数も多いです。授業の中でフィールド・トリップもあるようです。
 後者の授業は、私の専門領域とは直接関係ありませんが、個人的な関心から出てみようと思いました。しかし!このクラスの最終回で、私が75分のクラスをすることになっています。Fruhstuck 教授に依頼されました。タイトルは、Fantasy, Mythology and Religion in Anime and Manga です。かなりイカれたタイトルですが、中身については、これからぼちぼち考えていきます。参考まで、この授業のシラバスの一部を紹介します。

Popular Culture in Modern Japan undertakes an interdisciplinary investigation of aspects of Japanese popular culture pertinent to the study of modern and contemporary Japan. It explores characteristics of music, advertising, television, animated films, comics, print media and sports in the context of globalization. Teenagers in Hong Kong and Santa Barbara watched Princess Mononoke; authorities in Japan and China screen popular culture for sex and violence; print media in Japan criticize the "Americanization" of the Japanese language; their counterparts in the United States see a dominance of Japanese popular culture which the New York Times Magazine has recently referred to as "Pokemon Hegemon" (NYT Magazine 15 December, 2002).

Popular culture made in Japan requires particular interrogation in the light of theoretical debates about the infantilization of present-day societies, authenticity and identity, violence, gender boundaries and transgressions, class consciousness and nationalism. Our analysis will deal with the social, political, cultural and aesthetic aspects of the production and dissemination of popular culture within and beyond the national borders of Japan. More specifically, we will examine how

representations of popular culture operate to create and disseminate, reinforce and subvert - rather than merely reflect - cultural beliefs, conventions and ideas.


Fruhstuck 教授の著作の中には日本語に翻訳されたものもあります。次の本は、自衛官へのインタビューが満載の自衛隊研究です。かなりユニークな本です。

 おもしろい記事を読みました。CNNによる次の記事です。

Group urges unplugging to take back Sabbath

 天地創造の6日の後、神が休まれたことを記念して、人間も7日目を「安息日」として休むよう聖書は求めています。しかし、携帯メールに対する返信が遅かっただけで、いらつくような友だちを幸いにも持たなかったアダムとエバの時代と現代とをCNNの記事は対比し、本当に、現代人は、電子機器から完全に自由になって「安息日」を守ることができるるのだろうか、と問いかけています。
 こうした現代特有の問題を懸念して、The Sabbath Manifesto という10の心構えを考えたグループのことが紹介されています。けっこう単純な心構えですが、これでも現代人にとって実施するのは難しいかもしれません。

 私は IT 依存症のような一面もありますが、どちらかと言えば、簡単に unplug できる方です。相手を困らせても問題なければ、1週間でも1ヶ月でも、インターネットや携帯電話から完全に unplug しても大丈夫です。ただ悲しいかな、現実にはそうはいかないことも、よくわかっています。

 コンピュータやインターネットの発展が、人をより忙しくしたことは間違いないでしょう。オンとオフの切れ目をつけることができなくなっていると言えるかもしれません。そういう時代であるからこそ、「安息日」について考えることは、とても重要であると思います。

 「安息日」について記した以下の記事も、ぜひご参照ください。

■「安息日──自由の起源」(『京都新聞』2009年8月10日、夕刊)


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 ランニング・コースはいくつかあるのですが、最近気に入って走っているのが、両サイドをレモン畑に囲まれた道。
 南カリフォルニアはレモンの産地で、日本にもたくさん輸出していますが、わたしが住んでいる近くには、広大なレモン畑が広がっています。
 右の写真をクリックすると、レモンの実がなっているのがわかります。黄色くなっているのは、まだ多くありません。
 このコースは、車の往来もあまり多くないので、堂々と車道の真ん中を走ることができます。
 今日は、5マイル(8km)走りました。久しぶりの長距離だったので、かなり疲れました。これくらいの距離を毎日走れば、減量には効果があると思うのですが、夕方頃に用事が重なることも多いので、時間をしっかり確保することが先決のようです。
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 最近、格安の体重計を手に入れたのですが、半年以上ぶりに体重を計って、びっくり! アメリカに来てから、2キロ以上体重が増えていました。ぼんやりした液晶パネルが、66.1(キロ)の数字を示しています。
 食事の量は控えめを心がけてきたのですが、何だかんだでアメリカの食べ物は高カロリーであるのと、何より運動不足が原因であると思います。
 日本にいるときは、通勤の際にかなりの距離を歩いていました。今は、基本的に車での移動なので、歩くと言えば、キャンパス内の移動くらい。
 こちらに来る前でも、決して理想体重であったわけではなく、60キロ近くに減らそうと思っていただけに、理想とのギャップが広がる一方です。ちなみに、身長から計算される理想の体重は56キロらしいので、10キロのギャップがあることになります。Oh, my God!

20100317_2.jpg ということで、体重計の出現により現実を直視させられ、狼狽した私は、数日前から、久々のジョギングを始めています(かなり苦しみながら走っています)。
 ただ走るだけではおもしろくないですし、動機づけがいつしかゆるくなってしまう可能性がありますので、文明の利器 iPhone の助けを借りています。
 健康系アプリはたくさんあるのですが、その中で、私が活用しているのは右写真の赤枠で囲んだ3種類。
 「RunKeeper」「ネスレシリピ」「うでたて道場」です。
 どれもよくできています。RunKeeperは GPS機能を使って走行距離・時間・走行ルートを記録してくれるすぐれものです。
 ネスレレシピは、料理を作る際に重宝しているのですが、これに付属している体重管理機能を利用しています。記入したくても、まだ変化がありませんので(当たり前か)今のところ、おもしろくありませんが、これからの数ヶ月でグラフが下り曲線を描くことを期待しています。
 うでたて道場は、腕立て伏せの回数を計ってくれます。

 恥ずかしい話ですが、その事実をさらし出すことによって、三日坊主にならないよう努力していきたいと思います。経過については、随時、お知らせしていくつもりです。

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 アメリカの国勢調査が送られてきました。「歴史上、もっとも短い記入フォーム」と謳っているだけあって、実にシンプルなものです。たぶん、昔はもう少し複雑だったのでしょう。
 右にスキャンした画像をつけておきましたが、これで一人分です。家族の人数分、記入しなければなりませんが、性別、誕生日、人種などをチェックするだけなので、あっという間に終わります。
 これを返送しなければ、国勢調査員が戸別訪問するようです。
 日本の場合は、かなり手間暇かけて複雑だったような気がしますが、議員定収の決定や社会的インフラのための予算の基礎資料としては、この程度のもので間に合うのだと思います。

 国勢調査のウェブページもありますが、何と説明がかなりの多言語でなされています。40以上の言語のリストがありました。このあたり、さすがアメリカですね。
 日本語のページは以下で見ることができます。


 国勢調査に関するCNNの記事は以下で。

 今日は日本人家族が6組ほど集まって、バーベキュー・パーティをしました。ほとんどの家庭が小さなお子さん連れなので、なかなかにぎやかでした。
 場所は、Shoreline Park という、文字通り、海岸線に張り付いているような公園で、絶景でした。ダウンタウンから近いのですが、観光客というよりは、地元の人の憩いの場という感じの公園です。
 以下、写真でその雰囲気をお伝えしたいと思います。

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 今日は、とてもおもしろい講演を聴くことができました。East Asia Center が主催したものですが、日本の人型ロボットの開発とジェンダーの関係を論じた、私のつぼにはまる講演でした。
 鉄腕アトムから始まり、最新の人型ロボットを次々に紹介していくのですから、たまりません。知らないものも多く、あらためて、日本はロボット好きな国だなと思いました。
 近未来においては、どの家庭にも家事ロボットが導入され、炊事洗濯・育児などの手伝いをしてくれるようです。アメリカ人にとっては、ロボットは何となく恐怖感を与える存在なので、なぜ、日本では人型ロボットが違和感なく受け入れられるのか、という質問も出ていました。
 ロボットに命が宿っているような感覚を持つことを、講演者のロバートソン教授は神道の神との関係で説明していました。
 このあたりは、私の関心に強く引っかかりましたので、詳細を質問してみました。あと、アンドロイドに魂が宿るのかどうかは、アニメ「攻殻機動隊」(Ghost in the Shell)のテーマでもあることを説明すると(オタクなコメント!)、即座に納得してくれました。ロバートソン教授はたくさんのロボット研究者を知っているのですが、若手の研究者はアニメ好きが多いとのこと。ガンダムの影響を受けている人も多いでしょうね、と言うと、その通りとの返答でした。
 ロボットをどのようにデザインしていくかは、単に機能向上の問題だけではなく、男性らしさや女性らしさの表現とも密接に結びついています。今回の講演のテーマを含んだ本も刊行予定ということなので、楽しみです。
 質疑応答も活発になされ、予定の時間を大幅に超過していました。案内文にあった講演要旨などを下につけておきます。
 この East Asia Center のレクチャー・シリーズの一部として、私は5月に講演をすることになっています。テーマは目下思案中。もっと自由自在に英語を話すことができれば、楽なのですが、母国語でない以上、そうもいきませんね。

UCSB East Asia Center Presents a Free Lecture
Robo-Sexism in Japan:  Gendering Humanoid Robots & the Limits of  'Freedom'
By Professor Jennifer Robertson
Anthropology Department 
University of Michigan, Ann Arbor

In humans and humanoid robots alike, gender--femininity, masculinity--constitutes an array of learned behaviors that are cosmetically and sartorially enabled and enhanced. In humans, these behaviors are both socially and historically shaped, but are also contingent upon many situational influences, including individual choices. As amply demonstrated in Japanese cultural practices past and present, human female and male bodies alike can perform a wide variety of femininities and masculinities. What about humanoid bodies? Japan leads the world in the manufacture of humanoid robots designed for use in the home and workplace. The desirability of a robot-mediated society is more openly expressed in Japan than in other nation-states with advanced robotics industries. What can human (and specifically Japanese) gender dynamics tell us about how these humanoids are gendered, and vice versa? Among the relevant concepts explored are nature, non-dualistic thinking, contingency, degrees of freedom, and technology in the service of tradition.
20100309.jpg ダン・ブラウンの最新刊『ロスト・シンボル』の翻訳が日本で発売されているようです。その関係のニュースも時々目にしますが、私がおもしろいなと思ったダン・ブラウンへのインタビュー記事がありますので、紹介します。インタビュー動画もあり、楽しめます。


 上のインタビュー記事中、以下のような宗教をめぐるやり取りがあります。ダン・ブラウンらしさが、よくあらわれていると思います。

:宗教を信じていますか。
:監督教会の信徒として育てられたので、子供のころはとても信仰心が篤かったんですよ。その後、中学生のころに、天文学や宇宙論や万物の起源について勉強しました。牧師にこう訊いたのを覚えています。「ぼくにはわかりません。本にはビッグバンという爆発があったと書いてあったのに、ここの教えでは、神は七日で天と地と生き物を創造したことになっています。どちらが正しいんですか」とね。残念ながら「よい子はそんな質問をするものではない」というのが答でした。そのとき、はっきり思いました。聖書の記述はおかしい。科学のほうがずっと合理的だ、と。そしてすぐに宗教から離れました。
:いまはどうですか。
:皮肉なことに、結局もとにもどりました。科学を学べば学ぶほど、物理学が形而上学へ、数が虚数になってしまうのがわかったんです。科学へはいりこむほど足もとがぬかるんでくる。そこで、科学には秩序があるが、スピリチュアルな面もある、と思いはじめたわけです。

 アメリカでは、発売されてから今に至るまで、本屋の入り口あたりに『ロスト・シンボル』は、しっかりと陣取っています。かなり売れているようです。
 ここまで紹介しておきながら、当の私は、まだ読んでいません。あれこれ他に読まなければならないものがあるので、意図的に手をつけていないというのが一番の理由ですが、流行本はブームが冷めた頃に読むのが私のスタイルでもあります。
 『ロスト・シンボル』はフリーメイソンがテーマのようですが、虚実まぜこぜになって伝えられている組織であるだけに、ダン・ブラウンがどのような切り口で描いているのか気になりますね。彼は、この作品を書くために、3年以上かけてフリーメイソン関係のリサーチをしたようです。

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 今日は風が強かったのですが、日差しが強い時間帯はかなり暑さを感じました。
 サンタバーバラのビーチの近くまで来ていたので、久しぶりに Stearns Wharf という埠頭(波止場)の先端まで歩いて行きました。強風にもかかわらず、釣りをしている人たちがいました。
 そのそばには、釣り人のおこぼれにあずかろうとするペリカンたちが、たたずんでいました。人に慣れているのか、何匹かのペリカンは、かなり近づいても逃げるそぶりを見せません。
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 そばにいたペリカンが強風にあおられながらも、空に舞い上がる瞬間をちょうど真下から写真に収めることができました。通常は、飛行速度が速いので、なかなかこのようには撮影することができません。

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 ビーチでは、アフガン反戦をアピールするモニュメントを見ることができました。アフガニスタンで亡くなった米兵たちの数を表す十字架が砂浜にびっしりと並べられていました。最近も大規模な作戦が展開され、一定の成果をおさめたと報道されていますが、その際にも、民間人も含め、犠牲者が出ていました。
 アフガニスタンから、本当にスムーズに米兵が撤退できるのかどうかは、今後のオバマ政権にとって、もっとも大きな課題の一つであるに違いありません。

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