小原On-Line

同志社大学: 2011年7月アーカイブ

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 7月5日、アフガニスタンから帰国された中田先生より、最近の様子をうかがう機会がありました。アフガン・センターとグローバル・スタディーズ研究科の共催プログラムです。
 「アフガニスタン和平を目指して」と題する講演の案内文は以下のようなものでした。

米軍の侵攻によるアフガニスタン・イスラーム首長国(タリバン)政権の崩壊から10年が過ぎた現在、カルザイ政権と米NATO占領軍の失政により、一旦は壊滅したかに見えたタリバンは年を追うごとに支持を回復しつつあり、現在はアフガニスタン全土の70%がタリバンの支配下にあるとも言われる。米国外交もタリバンとの舵を切ったと言われる。ビン・ラーディンーがパキスタン国内で殺害され、和平への障壁の一つが消滅した本年はアフガニスタン和平の岐路となることが予想される。本発表は、アフガニスタンの現地報告を交えて和平への提言を行う。

 今や、「タリバーン」は国民の抵抗の象徴と言えるまでに力を取り戻してきています。しかし、今なお、外部の世界からはタリバーンの実態はつかみずらいです。実際にタリバーンに属していない人までもが、タリバーンを自称して行動を起こしているとなると、かなり事態は複雑です。
 しかし、はっきりとしていることは、明らかに力と信頼を取り戻しつつあるタリバーンを、いつまでもテロリスト集団として攻撃するのでは問題は解決しないということ、現政権も、またアメリカ政府もタリバーンとの交渉のチャンネルを開いて、和平の道を模索する必要があるでしょう。
 政権の腐敗の程度もかなり深刻とのこと。道のりは長いですが、これ以上の死傷者を出すようなことは避けなければなりません。
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 6月29日、Doshisha International Conference on Humanitarian Interventionの二日目のセッションがありました。午前中は参加できなかったので、午後からのセッションに参加しました。グローバル・スタディーズ研究科の学生たちによるロール・プレイングを通じて、仮想的な紛争国家に隣国や国際社会がどのように介入すべきか、を考えるセッションでした。学生たちが仮想的な国や国連、NGOなどの代表を務め、立場表明をし、それに対してフローからも多数の質問が投げかけれられました。
 矢継ぎ早の英語の質問に対し、時々、とまどいも見られましたが、全体的にはしっかりとした対応をしており、十分に準備して本番に臨んでいることが、よく伝わってきました。こうした準備も、サネ先生が深く関わっているようです。
 学生主体の企画を通じて、将来の教育のあり方なども考えさせられ、私自身にとってもよい刺激となりました。
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近  著

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