小原On-Line

神学部・神学研究科: 2006年1月アーカイブ

060128 金曜日、学部のゼミコンパをしました。全員の出席はかないませんでしたが、右の写真のような顔ぶれで、四条木屋町付近の居酒屋で、がやがやとやりました。写真は、古くからある音楽喫茶「みゅーず」の前で撮影したものです。
 この日が試験最終日の人、また、卒業が危うい4回生もおり、まだ手放しには喜べない状況ですが、試験期間が終わって、学生さんたちはようやく一息つくことができそうです。

 4回生の中には、もうこの時期から就職内定先の企業に、こき使われて、ゼミコンパに来たくても来れなかった人がいました。研修を名目に早々と就業させる企業は、ひどいと思います。卒業まで残り少ない貴重な学生生活を奪うことになるからです。
 卒業を控えた人たちには、残りの2ヶ月、学生の特権である自由を存分に味わって過ごしてもらいたいと思います。

 今年度の神学部オープンコースが無事完了しました。

 今年度で退職される野本先生の科目は、貴重なものだと思います。特に、「日本の近代化と同志社」は、同志社理事長が語る同志社像として、歴史的な資料になるのではないかと思っています。
 もちろん、森先生の「アメリカ・キリスト教史」も圧巻です。この講義を聴けば、森先生のエッセンスを吸収することができるでしょう。基本的には時代ごとに区分されていますので、関心ある時代やテーマをピックアップして視聴するのも、よいと思います。

 今、オープンコースに掲載されている授業数をすべて合計すると、99ありました。撮影・エンコードは学生に頼んでいるとはいえ、これだけの数の授業をアップし続けるのは、結構大変でした。
 しかし、国内の各地に、また、アメリカにも熱心な視聴者がいることを知り、苦労してきた甲斐もあったと思っています。
 まだ確定したことではありませんが、「神学部オープンコース」がモデル的役割を果たし、来年度から、「同志社オープンコース」が始まる見込みです。ただし、あれこれ抵抗にあって、お流れになる可能性もまだありますので、過度の期待は禁物です。(^_^;)

 来年度も、神学部オープンコースの方は、少しずつでも継続していきたいと願っています。登場してくれる人を探すのが大変ではありますが・・・

060119 カンナム大学(ソウル)のKim Heup Young 先生とお連れ合いが昨日、京都に到着されました。これから1ヶ月ほど、同志社のVisiting Scholarとして京都に滞在されます。
  最初、昨日午後7時頃に同志社に来る予定だったのですが、なぜかJRではなく京阪に乗ってしまい、京阪出町柳で待ち合わせることに。しかし、予定の時間になっても現れず、結局、わたしは1時間弱ほど改札前で立っていました。
 ともあれ、お連れあい共々、元気に姿をあらわし、岩倉ハウスという同志社のゲストハウスまでお連れしました。
 晩ご飯を食べていなかったので、ディナーでも一緒にと出かけたところ、わたしはあのあたりに不慣れで、結局、「王将」に行きました。(^_^;)
 京都での最初の食事が「王将」というのも申し訳ない気持ちがしましたが、「かに玉」など新しい食感を楽しんでおられました。

 Kim先生は、宗教間対話や宗教と科学の関係などを専門としてこられ、世界中の注目を浴びたファン・ウソク教授によるES細胞研究のデータ改ざん事件についても詳しいです。これに関連した講演会を滞在中にやっていただきたいと思っており、これから企画・立案に入ります。

 Kim先生とわたしが最初に会ったのは5年ほど前にソウルで開催された宗教と科学に関する国際シンポジウムにおいてでした。そのときの総括責任者がKim先生でした。その後、アトランタで行われたアメリカ宗教学会や、昨年日本で開催されたIAHR世界大会などでもお会いし、親しくしている内に、同志社に来たい、ということになった次第です。

060112-1 今日、チョン・ヒョンギョン(ユニオン神学校教授)による講演会が開催されました。わたしは司会を務めました。
 「母の知恵は境界を知らない―― 韓国人女性の視点からの宗教間対話」というタイトルで話しをされました。話の内容は"Wisdom of mothers knows no boundaries"という彼女のエッセイと基本的に同じだったのですが、日本に対する彼女のイメージやその変化なども交えて、わかりやすい話しをしてくださいました。
 チョン教授はラディカルなフェミニスト神学者として世界的に有名ですので、ひょっとして、すごい気の強い人ではないかと、勝手な想像をしていたのですが、事前の打ち合わせで言葉を交わすと、本当に気さくで話しやすい人であることがわかり、内心ほっとしました。(^_^;)
 彼女の講演のテーマは多岐にわたりましたが、キーワードの一つは「シンクレティズム」(宗教混淆)であったと思います。彼女は、シャーマニズム、仏教、儒教、キリスト教といった宗教的伝統が彼女を彼女を構成していると語り、また、シンクレティズム的な儀礼を実践することがあり、伝統的な立場をとる人からは、シンクレティズムとして批判されてきたことを語っていました。
 しかし、すべての宗教は、キリスト教をはじめ、シンクレティズムの現れである、といいます。シンクレティズムが悪いのではなく、その中身を問うことが重要だとして、よいシンクレティズムもあれば、悪いシンクレティズムもあると語っていました。

 話しの端々に、小泉首相による靖国神社参拝の問題が出てきましたが、靖国神社に代表されるシンクレティズム(神道・ナショナリズム・アニミズム等の融合)は悪い例としてあげられていました。そのシンクレティズムが生命を育んでいるのか、あるいは反対に生命を傷つけたり、破壊したりしているのか、を一国家の境界を越えて、考えなければならないと言います。

 シンクレティズムが決して悪いものでないことを、「言語」「薬」「食べ物」のたとえで説明してくれたのも、わかりやすかったです。

060112-2 講演会終了後、同志社のすぐ近くにある「白木屋」という居酒屋で一緒に食事をしたのですが、その途中で尹東柱(ユン・ドンジュ)の詩碑に立ち寄りました。尹東柱については2005年2月13日の記事を参考にしてください。チョン先生は尹東柱の詩がとても好きだ、ということで、詩碑を見て、とても喜ばれていました。

 居酒屋では、いろいろな話題で盛り上がりましたが、アメリカ滞在10年目のチョン先生は、今、ニューヨークのリーバーサイド教会の中に住んでいるとのことでした。へ~!を連発したくなるような話しがたくさん聞けて、楽しかったです。

 下記のように、今週木曜日、神学部公開講演会が予定されています。ご都合つく方は、ぜひお越しください。講師のチョン教授は世界的に有名なフェミニスト神学者です。
 ちなみに、同日、龍谷大学 公開講演会「日本仏教と自然科学における宇宙論」もあります。わたしは、こちらにも行きたいのですが、時間的にはきびしいです。(∋_∈)

 今週は、正月ボケが一気に吹き飛びそうなほど、会議や講演会や研究会が詰まっています。トホホ・・・

 母の知恵は境界を知らない
 ―― 韓国人女性の視点からの宗教間対話 ――

●日 時  2006年1月12日(木)午後5時30分~7時30分
●場 所  同志社大学 今出川校地 神学館礼拝堂
●講 師
 チョン・ヒョンギョン(ユニオン神学校 教授)
●プログラム
 司会:小原克博(同志社大学神学部教授)
 [講  演] チョン・ヒョンギョン
 [質疑応答]
●通訳あり、入場無料、事前申込不要

[講師略歴]  チョン・ヒョンギョン教授(Dr. Hyung kyung Chung)
現在、ニューヨークのユニオン神学校教授(エキュメニカル神学)。韓国梨花女子大卒業(1979)、同大修士課程卒業(MA1981)、米国クレアモント神学校神学修士(M.Div1984)、ユニオン神学校より博士号修得(Ph.D 1989)。
研究領域は、アジア・アフリカ・ラテンアメリカのフェミニスト神学やエコフェミニスト神学、フェミニスト霊性研究、キリスト教と仏教対話、宗教における病と癒し、神秘主義と革命的社会変革、アジア神学の歴史等、多岐にわたる。
チョン教授は、第三世界神学者協会会員、国際他宗教間対話平和協議会会員を務める。WCC(世界教会協議会)キャンベラ総会では基調講演者として注目を集めた。
著書として、Struggle to be the Sun Again(再び太陽になるための闘い)等がある。

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