小原On-Line

旅行・地域: 2011年10月アーカイブ

 ドーハでの会議の三日目にケンブリッジの The Woolf Institute の所長のケスラー教授のスピーチがありましたが、その動画を下につけておきます。
 このスピーチに注目し、わざわざ録画したのは、このインスティテュートが一神教研究をしているからです。まだ詳しくは調べていませんが、CISMORに似た部分を持っていると思います。スピーチの内容は、一神教研究に直接かかわるものではありませんが、非常にバランスがとれており、説得力のあるものでした。

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 会議最終日を終え、その日の深夜0:50の飛行機に乗り、無事、日本に帰国しました。
 今回は、カタールという国を知ることができたのが何よりの収穫ですが、同時に、宗教間対話の意味や、今回の会議のテーマとなったソーシャル・メディアとの関係についても理解を深めるきっかけとなりました。
 今回得た成果を、今後の講演や発表の中で生かしていきたいと思っています。
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 会議の第三日目に入りました。
 今日も、たくさんのスピーチがありましたが、右の写真にあるチュニジアの女性が、ジャスミン革命の際にフェイスブックがいかに役だったかを語った話は、さすがに説得力がありました。
 もちろん、ソーシャル・メディアを悪用する人々(政府を含む)は、どこの国にも存在します。また、間違った情報を意図的に流す人々もいます。こうしたネガティブな側面に対する議論もなされました。
 ディスカッションの中では、宗教間対話における女性の役割の重要性が強調されていました。女性が母となり、子どもを生んだ場合、子どもたちに寛容の精神を直接的に教えることができるからです。これに関連して、北アイルランドでは、紛争の和解のための話し合いが、母親たちの行進から始まったことが紹介されていました。
 全体的に女性の積極的な発言が多く、日本における宗教間対話とは際だった違いを目の当たりにすることができました。
 三日間の会議を終え、夕方からバスに乗って近場の見学に出かけました。以下、写真で紹介します。

 ソーシャル・メディアと宗教間対話をめぐる議論の二日目に入りました。
 セッションごとに、微妙に異なるテーマがついているのですが、どのセッションも議論の内容は似ています。質疑応答は活発になされ、「対話」の様相はなしているのですが、テーマとは関係なしに、それぞれのお国事情を熱く訴えるような発言が多くなされていました。横道に大きくそれていても、主張が自由になされる雰囲気は、お行儀よく静まった雰囲気より、はるかによいと思います。
 ソーシャル・メディアに限らず、インターネットを含む新しいテクノジーに伝統的な規範、たとえば、家族形態を変質させていく可能性があることを間違いないでしょう。イスラーム世界では、社会の基礎に家族や家族を中心にした価値規範がありますので、それが崩れていくことに対する恐怖心や不安のようなものが、一定の年齢層以上には強くあることを感じさせられました。
 今日の最初のスピーチは、ジェシー・ジャクソン師でした。70歳という年齢を感じさせない風貌ですが、スピーチは往年の元気さを欠いたおとなしい調子でした。キング牧師ゆずりの No Violence の精神は、今も同師のメッセージにあふれていました。議論に対するコメントの中で、日本の原発問題、核廃棄物の問題に触れていたのは、さすがだと思いました。漠然とした対話を訴えるだけでなく、こうした具体的な課題をいかに共有できるかが、問うべき問題であると実感した次第です。
 ジェシー・ジャクソン師のスピーチ(10分)を下につけておきます。

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 一日目の会議を終え、夕食までのわずかの時間、駐カタール日本大使館の大使公邸に招待されました。今回の会議は、外務省経由の話なので、こうした機会を得ることになりました。
 右の写真は、中央に門司健次郎・カタール大使、その右側が会議に一緒に参加している南山大学の渡邉 学先生です。
 大使は、カタールの状況を情熱的に語ってくださりました。小さいながら、天然ガス資源に恵まれ、教育に力を入れる豊かな国であることがわかりました。

 その後、会議参加者は大型バス3台に乗って、スーク(市場)に向かい、そこで食事をしました。スークでは驚きの光景を目にしました。写真でご覧ください。
20111024.jpg 3日間の会議の第一日目が始まりました。今回、全体のテーマは「ソーシャル・メディアと宗教間対話」です。言うまでもなく、中東の民主化革命において、ツィターなどのソーシャル・メディアが大きな役割を果たしたことが背景にあります。
 「宗教間対話」の重要性が何度も言及されるのですが、やはり、中東でいう「宗教」とはユダヤ教・キリスト教・イスラームの三つの一神教を指していることは明らかです。
 この会議は国をあげての企画ですので、会場の演出やメディアの数も半端ではありません。カタールに限らず、宗教間対話に積極的であることを国際社会にアピールすることは国益の一部になるということでしょう。
 大会場で話が進んでいきますので、なかなか「対話」とはならないのですが、三日間しっかりと様子を見たいと思います。
20111023b_3.jpg 朝食後、ホテルからドーハ中心街に散歩に出かけました。
 9時を過ぎると、外はかなり暑く、汗ばむほどでした。
 写真を通じて、街の様子をお伝えしたいと思います。
 右の写真は、宿泊しているシェラトン・ドーハ・ホテルです。底面が三角形のピラミッド状建築物で、そのユニークな形状はかなり目立っています。
20111023_1.jpg 現地時間の朝5時頃にドーハに到着しました。日中の最高気温は35度くらいになるらしいのですが、朝方はさすがに涼しいです。
 右の写真は空港からホテルに行く途中で市街地を撮影したものです(走っているので写真がぼけています)。空気が澄んでいるせいか、朝焼けがきれいでした。
 日本との時差は6時間。スムーズにアジャストできればよいのですが。

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 左の写真はホテルのベランダから撮影したドーハの中心街です。上海のようにユニークな形の高層建築が立ち並んでいるのが印象的でした。

 サーラ王妃殿下の講演会、続く研究会のあと、王妃殿下らと会食をし、目下、関西国際空港に向かっています。
 ドーハ(カタール)で行われる Conference on the Interfaith Dialogue に招待されたので、5日間ほどドーハに滞在します。
 帰国のあとも、過密スケジュールが待ち構えているので、しばらくは息を抜けそうにありません。
 ドーハでうまく息抜きできればと願っています。ドーハでの様子は時間を見つけて、この場で紹介したいと思っています。
 ドーハまでは、カタール航空による直行便で、11時間かかります。
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