小原On-Line

旅行・地域: 2008年2月アーカイブ

 28日午前中、アッシリア教会、アルメニア教会に続いて訪ねた宗教施設が、ゾロアスター教。
 よく見なければ通り過ぎてしまいそうな建物ですが、中に入るとユニークな建築様式に目を引かれます。
 おそらく観光客が単独で入ることは難しいと思いますが、今回はザルヴァーニ先生がいてくださったおかげで、礼拝所の中まで入れてもらうことができました。
080229_06.JPG 何とザルヴァーニ先生はテヘラン大学でイランの伝統宗教の一つとしてゾロアスター教に関する講義ももっており、その道の専門家です。したがって、非常に丁寧にゾロアスター教について教えていただきました。
 私なども、善と悪の闘争を前提とする二元論的宗教の代表例として、また、後にユダヤ教などにも影響を与えた終末論的なコスモロジーを持つ宗教としてゾロアスター教を授業の中で紹介することはありますが、実際にはまったくの門外漢です。今回はじめて自分の目で見ることができました。

080229_03.JPG ザルヴァーニ先生の車に乗って、町の南の方に向かいました。巨大なバザールにも行きましたが、今日はアルバインという死者を悼むお祭り(アシュラーの祭りから40日後)であったため、すべての店が閉まっていました。

 その後、たまたま車で横を通ったアルメニア教会をのぞいてみました。
 アルメニア教会はイランのキリスト教の中では最大教派です。キリスト単性論といってキリストの神性を重視する態度から、やはり西方教会からは異端視された歴史を持ちます。
080229_04.JPG しかし、中東を中心に発展してきたアルメニア教会や先のアッシリア教会には、西方のカトリック教会が結果的に失ってきたような初代キリスト教会の息吹を保持し続けているようにも思います。

 左の写真は、教会内部ですが、ぱっと見た感じ、カトリックに近いような雰囲気を持っています。しかし、細部を見ると、アルメニア教会独自のシンボリズムがあることにも気づかされました。

080229_01.JPG 今日(2月28日)はザルヴァーニ先生(テヘラン大学)の車に乗って、テヘラン市内のあちこちを回りました。かなり多岐にわたるので、いくつかの主要な場所ごとに報告記事を分割して記したいと思います。

 ザルヴァーニ先生が来られる前に、飛び込みで訪ねてみたのがホテルの近所にあるアッシリア教会。ここがイランのアッシリア教会の総本山なのですが、ホテルから徒歩1分ほどの至近距離にあるため、アポイントメントなしに飛び込みました。

080228_1.JPG  今日(2月27日)は、富田先生、日本大使館の中村明日香さんとゴム市に出かけてきました。ゴムはテヘランの南135キロのところにある宗教都市です。巡礼の町として知られています。

 ゴムに行く途中、エマーム・ホメイニー霊廟(右写真)に立ち寄りました。あのイラン・イスラーム革命(1979年)の中心的指導者のホメイニー師が眠る巨大な霊廟です。
080228_2.JPG 国家としても重要な意味を持つ建物なのですが、なぜか、全体が建築途上のままで、「本当に完成させる気があるのか?」と心配になるほどです。
 しかし、ホメイニー師を慕う人にとっては、建物などどうでもよいのかもしれません。左の写真のように、たくさんの生徒たちが霊廟を訪れていました。遠足の定番の行き先になっているのだと思います。

080227_1.JPG  今日(2月26日)は、午前中、戦略研究所を、午後はテヘラン大学神学部を訪ねました。

 戦略研究所(Center for Strategic Research)は、テヘランの北の外れにあり、右の写真でもわかるように雪をいだいたアルボルズ山のふもとに位置しています。
 このあたりまで来ると、市内中心部と異なり、空気がおいしいです。テヘラン北部は高級住宅地が広がるエリアになっているのも納得できます。

080227_2.JPG そのような環境の中、ひときわ目立つ建物が左の戦略研究所です。ごっつい建物です。ここの副所長のMahmood Vaezi氏や、以前、同志社でイランの核問題について講演をしてくれたNasser Saghafi-Ameri氏に会いに行きました。

080226_1.JPG イラン(正式名称:イラン・イスラム共和国)に到着しました。空港からテヘラン市内まではタクシーで1時間ほど。予約していた(はずの)ホテルに到着したものの、予約されておらず、周辺のホテルを右往左往するものの、結果的に、最初に行ったホテルで宿泊可能となりました。イランでは「予約」という考え方がないことがよくわかりました。当日、お客が来れば、予約客を押しのけて入れてしまっています。(^_^;)
 このあたり、いいかげんというべきか、小さいことにこだわらない大らかさを持っているというべきか、ともかく、日本ではお目にかかれない「異文化体験」でした。右の写真は、宿泊している Iranshahr Hotel の前で撮ったものです。

 テヘランに到着して最初に痛感したことは、空気の悪さ! 車がやたら多いので仕方ありません。オリンピック開催を間近に控え、その空気の悪さが問題となっている北京にも匹敵するかもしれません。

080225_1.JPG 右の写真は、ドバイの空港です。椰子の木が生えているのがおもしろいです。
 今、テヘランに到着していますが、追って、お知らせいたします。到着して、一服するまもなく、あちこち行ってきました。


 ドバイ経由テヘラン行きの便は、夜の11時過ぎに出発予定で、今、関空にいます。
 この時間帯の関空は、さすがに人気(ひとけ)が少なく、気味悪いほどです。
 今、インターネットのワイヤレススポットを使うために、南ウィング29番ゲートの近くにいますが、周りに誰もいません。時々、空港関係者が通り過ぎる程度です。ちょっと新鮮な経験です。

080224.jpg 今日から、9日間ほど、イランに出かけてきます。右の写真は、イラン入国のためのビザです。ペルシア語で書かれています。
 今回、イランの専門家である富田先生と一緒なので、かなり心強いです。
 テヘランを拠点に、宗教都市コムなどを訪問する予定にしています。宗教間対話研究所や、テヘラン大学などを訪ね、イランにおける宗教事情や政治思想について、専門家にインタビューしたいと考えています。
 と同時に、これまで猛烈に忙しかったので、ちょっと骨休めできればと・・・
 イランのインターネット事情はあまりよくなさそうなので、現地からリアルタイムにブログの更新ができるかどうかはわかりません。機会があれば、チャレンジしてみたいと思います。

  私はWindows派なのか、Mac派なのか、という話しは、また後日することにします。
 アメリカではスーパーチューズデイを終えたものの、初の女性大統領か、初の黒人大統領か、といった話題は、もうしばらく続きそうですね。私の見るところ、パソコンが普及して以降の大統領は、みなPC派のようです。今風に言えば、Windows派。アメリカ初のMacユーザー大統領はいつ誕生するのでしょうか。・・・といったことは、誰も話題にしませんね。[E:coldsweats01]

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  さて、東京からの帰り、ついにN700系新幹線に初めてのりました。お初です。実は、1時間に1本のN700系をねらって座席予約を入れました。
 JR東海もPRにかなり力を入れています。特設ページのアドレスは、なんとhttp://n700.jp/ ! 実にわかりやすいですね。

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