小原On-Line

旅行・地域: 2004年6月アーカイブ

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 モルトマンとのツーショット写真です。ヨンセイ大学の近所の韓国料理店で食事をした後に撮ったものです。とても、おいしい韓国料理だったのですが、あちこちから話しかけれられ、残念ながら味わって食べることはできませんでした。(T_T) それでも、おいしかった!

 このBLOGのサービスの一つとして、「マイフォト」というのがあって、今回、はじめてそれを使いました。ヨンセイ大学で撮影した写真を5枚あげておきましたので、ご覧ください。左横のバーに「マイフォト」があります。
 けっこう便利なので、今後、写真がたくさんある場合には、「マイフォト」を使いたいと思います。

 今回の韓国旅行は3日間という短期であったため、大学周辺以外はどこにも行くことができませんでした。したがって、残念ながら、ソウルの町並みはまったく写真にありません。また、次回をお楽しみに!

■マイフォト、2004年6月2日、ヨンセイ大学(ソウル)での国際シンポジウム
http://kohara.cocolog-nifty.com/photos/yonsei/

 J・モルトマンとは初めて会いました。本はたくさん読んでいますが、やはりご本人と会うと、ちょっとカンドー。って、ミーハーですかね。
 モルトマンを招待したのが、彼の弟子にあたる先生だったので、会話がいきなりドイツ語でした。その先生はあまり英語が得意ではないので、わたしもドイツ語で打ち合わせをする羽目になりました。韓国でこんなにドイツ語をしゃべることにはなるとは夢にも思っていませんでした。難しい言葉はすぐに出てこないので、やはり困ります。
 シンポジウムでは英語が基本で、ところどころで、学生の便のためハングル(韓国語)で要約していました。
 わたしの話の内容自体はかなり論争的な内容なので、最初の数分間、自己紹介をかねて気楽な話で始めました。
 アンニョンハセヨ、と言うと、大きな声でフロアーからアンニョンハセヨと返ってきて、いきなり気をよくしました。日本では、なかなかこうはいかないです。簡単な自己紹介をハングルでした後、昔、ハングルを習ったことがあることや、今、日本では韓国文化の影響が大きくなっていることなどにも触れました。
 毎週土曜日には「冬のソナタ」を見るのを楽しみにしている、とか、お気に入りの歌手はBoAです、とか言うだけで、十分にうけていました。
 本題に入る前に、少しだけ気配りをして、「モルトマン教授の著作からは多くのことを教えられてきました」といったことを述べて(これはお世辞ではなく、本当のことですので)、それからあとはモルトマン講演の批判に入っていきました。
 モルトマンがどんな顔をして聞いていたのか、そこまで気にする余裕はありませんでしたが、しきりにメモを取っていました。もちろん、批判に対する反論の準備をしていたわけですが。
 わたしのあと、ヨンセイ大学の先生二人が短いコメントを述べ、司会者がまとめたあと(ハングルなので何を言っているのか、わかりませんでしたが)、モルトマンがわたしに反論を述べてきました。本筋というよりは、かなり枝葉の部分に対する反論であったため、わたしは「こりゃ逃げたな」と感じましたが、少しでも本筋に話を戻すため、反論に対して、さらに反論を加えました。

 「人権は普遍概念か」「人間は人間中心主義から自由になれるのか」「近代化が自然から奪った「たましい」のかわりを "creation diginity" が果たせるのか」「権利概念は人権から自然(地球)の権利にまで拡大できるのか」といった問いを再提起しました。
 モルトマンの答えは、すべてYES。わたしの答えは、すべてNOです。

 対立軸をはっきりと際だたせることができたので、聴衆にとってはけっこうおもしろかったのではないかと思います。

 シンポジウムの後、簡単な立食パーティがあって、そこで参加した学生や先生たちとも話す機会がありましたが、わたしの立場に共感してくれる声を多く聞けて、少しほっとしました。
 しかし、モルトマンの知識量は豊富であり、年を取ったとはいえ、知的にはまだまだアクティブでした。偉大な神学者であることには間違いありません。

 今、ヨンセイ大学のゲスト・ハウスにいます。普通のホテル並みに立派な施設で驚きました。Sangnam Institute of Managementという教育研究施設の一部が宿泊施設になっています。これと同じクラスのものは、なかなか日本の大学では見ることはできないでしょう。少なくとも同志社にはありません。
 今回、パソコンは持って行かないと思っていたのですが、結局、持って行くことにしました。明日の講演会のことも、明日のうちにご報告できるのではないかと思います。
 ソウルは、雲一つない晴天でした。夕ご飯に食べたピピンバも、おいしかった! やはり本場の味は違います。(^_^)

 今日、ソウルに発ちます。6月2日、延世(ヨンセイ)大学で講演をします。
 コメントのところで、「モルトマンの原稿と対決・・」とか書いたのですが(実際、そう信じていたので)、な・なんと、ご本人が来るそうです。すっかり勘違いしていました。

 まさか、モルトマン本人が来るとは思っていなかったので、わたしが提出したペーパーは、モルトマンに対し、きわめて辛らつな批判に満ちており、今となっては、かなり焦っています。(^_^;)
 いや~、モルトマンが来るとわかっていれば、もっと抑制的に紳士的に書いたのですが、実際には、言いたい放題の内容になっています。スミマセン。世界の大神学者に向かって、日本の若造が何をエラソウなことを言っとるんじゃ~、って感じですね。
 横綱に対し、幕下の力士が相撲を取ろうとしているくらいに、力の差があります。そもそも、何でモルトマンとわたしの組み合わせなんでしょ???って、ところが、そもそも大いに疑問なのです。韓国の先生たちは、わたしのことを誤解しているというか、過大評価しすぎというか、そのあたりもよくわかりません。

 細かいことを考えると気が重たくなるので、おいしい韓国料理でも食べに行くと思って、出かけてきます。

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