小原On-Line

CISMOR: 2006年12月アーカイブ

061217  12月16日(土)、同志社大学東京オフィスで「一神教と多神教――インドの「一神教」理解について」というテーマで研究会を持ちました。
 後藤敏文先生(東北大学)と丸井浩先生(東京大学)に発表をしていただきました。古代インドを中心とする話であったので、私にとっては真新しいことばかりであったのですが、古典文献をきちんと扱うことのできる碩学ぶりには感心させられました。
 丸井先生は、宗教間対話や包括主義(inclusivism)ということに言及され、このあたりは私の関心と重なるところが多く、インスピレーションを受けました。
 インドは包括主義と排他主義を両輪としてきたのではないか、という指摘にはまったく同感でした。
 議論をしながら、一度、このあたりの問題をきちんと整理する必要のあることを痛感しました。宗教間対話の議論では、多元主義的モデルがしばしば理想とされ、排他主義や包括主義は前時代的な遺物として見なされるような風潮がありますが、こうした考え方に、私はかなり批判的な意見を持っていますので、いずれ、まとめてみたいと考えています。

 丸井先生が発表の冒頭で、私のHPのことに言及してくださいました。多少なりともお役に立てたようで、うれしい限りです。

061202_1  12月2日(土)午後、CISMORの研究会が東京で行われました。
 今回はアメリカの中間選挙がテーマ。
 共同通信の会田さんが「米中間選挙を読む――福音派の動きを軸に」のタイトルで、同志社の村田先生が「中間選挙後のブッシュ外交」のタイトルで発表してくださいました。

 具体的な統計データを用いながら、福音派の投票行動を分析したり、02年の大統領選挙後の民主党の福音派へのアプローチを紹介してくれた会田さんの発表は、私の関心に重なる部分がかなり多かったです。

061202_2_1  昨夕、ほとんど同じテーマでNHKラジオの収録をしましたが、先に会田さんの発表を聞いておきたかったと思う内容でした。結論が同じでも、豊富なデータの裏付けがあったら、もう少し自信を持って語れただろうと思います。とはいえ、ラジオではそれほど細かいことを語る時間的余裕はありませんでしたが・・・


 福音派の動向については、ポイントを後日紹介したいと思います。

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